上の子が赤ちゃんがえり、きょうだいで仲良くできない……。子育ての中では、「この大変さは一体いつまで続くんだろう？」と途方に暮れる瞬間が、たびたびあるはず。
そんなときは少し視点を変えて、いつもは子どものために読んでいる絵本を、ママ自身を助けるために活用してみませんか？　今回は、4歳の子育てのお悩みにぴったりの絵本をご紹介します！

おなやみ1
好き嫌いが多くて困っています。

嫌いなものも、よく知ることで愛着が生まれるから不思議です。

野菜もみんな生きている

『やさいは いきている そだててみよう やさいの きれはし』
藤田智／監修　岩間史朗／写真
ひさかたチャイルド　本体1100円
庭菜園はなかなかできなくても、これなら簡単！　実際にやってみることもできます。育つ過程を見ることで、生きている野菜をいただいていることに感謝できる写真絵本。

おなやみ2
引っ込み思案でまわりに溶け込めません。

不安でいっぱいの子どもの気持ちに、まずは寄り添ってあげる物語がおすすめ。

気持ちをのせてプレゼント

『とん ことり』
筒井頼子／作　林明子／絵
福音館書店　本体990円
友達になりたくても言えないときはどうしましょう。引っ越してきたばかりのかなえの家の郵便受けに、「とんことり」と、毎日素敵なプレゼントが届きます。友達できるかな。

おなやみ3
きょうだいで仲良くできません。

ぶつかって当たり前。お互いの立場や思いをわかりやすく伝えてあげましょう。

病気のきょうだいって羨ましい

『あたしも びょうきに なりたいな！』
フランツ・ブランデンベルク／作
アリキ・ブランデンベルク／絵
ふくもとゆみこ／訳　偕成社　本体1320円
弟のエドワードは病気で至れり尽くせり、羨ましい生活。なのにあたしは、何もかも自分でしなくちゃならないの。でも、病気にならないと分からないことだってあるよね。

おなやみ4
下の子が生まれて、上の子が赤ちゃんがえり。

お兄ちゃん、お姉ちゃんになる複雑な気持ちを、絵本がふわりとほぐしてくれます。

かばんの中身は、ぼくへの愛

『かあさんのまほうのかばん』
よこみちけいこ／文　なかざわくみこ／絵
童心社　本体1540円
外に出かけるとき、お母さんの大きな魔法のかばんが大活躍。でもこのかばんは赤ちゃんのもの？　いえいえ、そうじゃありませんでした。あなたのかばんの中身も、愛でいっぱいです！

おなやみ5
お風呂が嫌いで、入ってもすぐ出たがります。

脱ぐことも、洗うことも、湯船につかることも、全部遊びにしちゃいましょう。

素敵なお客さまにワクワク

『おふろだいすき』
松岡享子／作　林明子／絵　福音館書店　本体1430円
カメやペンギン、くじらまで、動物が次々に出てくる不思議で魅力的なまこちゃんのお風呂。おうちでも動物たちのマネをして、子どもとお湯の中で50まで順番に数えてみて。

撮影／岡森大輔　編集協力／井出ひかる（kodomoe2017年4月号掲載　※この記事は、2017年11月にウェブ掲載されたものを再編集しています）