「ラーメン厚木家☆ネギチャーシューメン」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第七十四回】
みなさまこんにちは!
御覧いただいてありがとうございます♪
出かけた先で「何を食べよう」という展開になったとき
マネージャーさんをはじめ、この連載を知ってくれているお友達から
私への気遣いでたいてい「ラーメンにする?」と言ってもらえるこの
ありがたさ。
本当に感謝。
この日もお友達からそう声をかけてもらった場所は
「厚木」でした。お言葉に甘えて
「厚木ならではの一杯が食べたい!」
その場で検索して(本当に便利な世の中よね)
たどりついた厚木のラーメン屋さんが、その名もズバリ
ラーメン厚木家。笑
間違いない厚木感!
「家」とつくからには
「家系」のラーメンなんだろうなぁ♪
「お客様は我が家の師なり」
入り口からの言葉がすでに熱い
店内に入ると壁一面に、おそらく各「家系」で
店員さんが着用しているユニフォームなのでしょう、
「吉村系直径 総本山」という文字を筆頭に
「はじめ家」「杉田家」「末廣家」・・
どこまで「家」があるんだろう!
その中での今回の「厚木家」の
ユニフォームカラーは真っ赤でした。
・・という写真がなぜないのかというと
なんと! 写真を撮ってはいけなかったから!
どうしたことでしょう。勝手に来といてなんですが
いちおコレ取材なのに笑
写真NGな理由は、ラーメンが着丼しても
写真ばかり撮っているとラーメンの進みが遅くなり
待っている方に影響がおよぶことを防ぐためだとか。
なるほど、人気店による工夫であり配慮なのですね。
あまりに私が驚いて動揺していたからでしょうか、
「2枚までならいいですよ」と言っていただけた!
待ち人ゼロだったこともあったからかな。
ありがとうございます!
渾身の2枚にします!
今回はラーメン天国初の
「2枚だけ」で表現するという
いわば、チャレンジ会です♪笑
券売機の前にはいくつものメニュー。
その中でも「ドドーン」と感の強い、
「農家直送深谷ネギ」
「ネギ好きにはたまらない!!」
ネギチャーシューメン、というものにしました!
お値段950円。おそらく、オーソドックスなものであろう
「ラーメン 厚木家」は700円。
+250円でネギとチャーシューが
追加される一杯ということか。
さらにそこに「中盛り 120円増し」「大盛り 260円増し」と続く。
家系ラーメンのイメージは「ボリューム祭り」!
ほんの数百円で量が足されるのは魅力的なことですが
家系にいたっては「むやみに増してはならない」のが
私の中での経験に基づく、教訓です。それを思うと
すでにラーメンに「プラスα」しちゃってる
「ネギチャーシューメン」で大丈夫か?
やってきました。ほらーーー!
だから言わんこっちゃナイ! の大盛り笑
シャッターチャンスはたった「2枚」!
このボリューム感をお伝えするには
上からがいいか? 横からにするか?
ラーメンを前にまず、オロオロ笑
あまりにアングルを探ってたらもう1回
「写真は・・」と念を押されましたが
わかってます、だから渾身なんです!
どうですかー?
伝わりますか? この
素晴らしき、盛りすぎ! 笑
お昼を食べ損ねて時間は夕方近く。
ハラペコではあるけれど・・この
ネギ山を平らにならすことはできるのか?
お友達は「上」から撮ってくれました。
手分けして、協力して。
なんて必死な撮影!
ラーメン写真に正解も不正解もありませんが
ネギ山の頂をお伝えするには、おそらく
「横から」が正解。笑
↑「上から」ではピンとこないけど
目の前にそびえ立っているのはネギの山!
果敢に挑んだ。うん、シャキシャキおいしい!
クチの中いっぱいにネギ。そしてチャーシュー。
肉厚感がありながら、ネギに合わせて細切りにカットされているので
いっしょに食べやすい。が・・
なくならない。笑
麺までなかなか
届かない・・!
シャモシャモとネギを食べ続け
ラーメンを食べにきた実感は
しばらく湧かず・・!
と、ついにネギ山を奥山が制すー!
そしてこのタイミングで! 2枚目にして
ラストチャンスの写真を撮りました!
「ネギと麺とチャーシュー」が三位一体となった姿ー!
ここまで到達するまで、だーいぶ食べたけどね。笑
御覧のとおり、麺は中太。モチッとした噛みごたえ♪
スープは「ガッツリ」の豚骨醤油スープです。
座ったのはカウンター席で、ガラス越しに
真っ赤な家系Tシャツをまとった店員さんが
巨大な寸胴鍋のスープを全身の力でかき混ぜていた。
カラダの大きなお兄さんがとにかく必死の形相で・・
作り手も食べる側も気合い100%で挑む。
「本気と書いてマジ」と読む。
それこそが家系・・ !
残さずすべて
おいしくいただきました。満足感!
今、この一杯を思い出しながら
原稿を書いていますが
「思い出しネギ」で今、
クチの中がネギの香りでいっぱい。
「戻りネギ」現象まで起こるなんて
私はこの日、どんだけネギをいただいたんだろう!
力強い看板にまでパワーを感じる。
ごちそうサマでしたー!
おくやまよしえ(女優・タレント)/東京都生まれ。1992年、映画「喜多郎の十五少女漂流記」でデビュー。2001年に結婚。翌年、長男を出産。現在は2児の母。NHK「すくすく子育て」、TBS系ドラマ「キッパリ!」主演を経て、テレビ、ドラマ、雑誌などで活躍中。特技はイラストを描くこと、手芸。
ブログ 奥山佳恵のてきとう絵日記