コロナ禍で久々に会うお友達と、誕生日会でプリンセスに変身♪【教えて!世界の子育て~アメリカ~】
海外ではどんな子育てをしているの? 日本から離れて子育てをするママたちに、海外でのようすを教えてもらう「教えて! 世界の子育て」。
場所や文化が違うと、子育ては違うのでしょうか。日本での子育てや生活と同じことや違うこと、各国からリアルな声を伝えてもらいます。
アメリカで子育てをする由美子さんは、6歳の女の子のママ。ロサンゼルスの大学病院で看護師をするワーキングママでもあります。
新型コロナウイルスの影響が大きいアメリカですが、段階的にさまざまなことが再開されているそう。今回は、そんな中で迎えたお子さんのお誕生日会のようすを紹介してくれます。
対面授業を
段階的に再開!
ロサンゼルスから久々の投稿です。新型コロナウイルススパンデミックで全世界が揺るがされる中、あっという間にアメリカ合衆国はコロナ感染者と死者で世界一。しかも、アメリカ国内でも私が住むカリフォルニア州は感染率と死亡率が第1位となってしまいました。
ロサンゼルスでロックダウンが開始されてから、今年の3月19日でまる1年が過ぎ、5月に入った現在では12歳以上はコロナウイルスの予防接種が受けられるようになりました。
予防接種の効果もあってか、現在、カリフォルニア州全体そしてロサンゼルスでの感染者・死者は激減。段階的に経済の完全再開を目指す中、なんと現在は感染者が最小の4段階目と一転し、7月には経済の完全再開の兆しが見えてきました。
ロサンゼルスの現在の学校の状況は、去年3月からオンライン授業を行っていた公立学校の大部分が、ようやく4月から対面での授業を段階的に再開しました。
登校は強制ではなく、事前にオンライン授業か対面授業のどちらかの選択が可能だったので、キンダーに通う娘は、本人の希望そして今年度の授業もあと1か月足らずで終了することもあり、自宅でのオンライン授業を続けることにしました。
けた違いの
バースデーパーティーも!
今回は、先日迎えた娘のお誕生日について紹介したいと思います。
娘が生まれてからびっくりしたのは、なんといってもアメリカの子どもたちのバースデーパーティーのスケールが大きい事!
例えばゲームセンターやスポーツセンターのようなアミューズメント施設のパーティー会場やレストランを貸し切ったり。アイスクリームトラックやバウンシーハウスをレンタルしたり、ディズニーキャラクターのミッキーマウスやミニーマウスを招待したり。
今まで何度か娘が招待してもらったお友達のパーティーもとにかく盛大でした。
さらに、パーティーの最後にはお友達ひとりひとりにお礼のギフトバッグが渡されます。中身は、参加してくれる子どものそれぞれの年齢や性別などに合わせてグッズを選ぶので、これがひと苦労!
スナックやキャンディー、文具用品やおもちゃ、日常で役立つものなどさまざまです。
アメリカでは、イベントごとに子どもたちにギフトバッグを渡す習慣があるので、あれこれ考えるのが面倒な人向けに、おもちゃや文具が数種類入ったセットも売られています。
6歳になった娘の年齢では、子ども用マニキュアやリップスティック、キャラクタータトゥーシールなどのおしゃれグッズが大人気のようです。
今回の娘からのお礼のギフトバッグ。テーマは「ユニコーン」でした。ユニコーンキャラのシンプルなリュックサックを準備して、中には子ども用サングラス、ユニコーンキャラのタトゥーシール、ユニコーンのカチューシャ、ユニコーンのキーホルダー、ユニコーンの腕輪、蛍光色のスライム、光を当てると文字が浮き出るマジックペン、そして動物キャラのスクイーズ……と、娘の好きなものを選んだギフトバッグとなりました。
そんなパーティーのアレンジですが、もちろん主催者……つまり親が全てを担当します。招待した子どもたちの施設への入場料や友だちひとりひとりに渡すお礼のギフトバックなど、すべては主催者持ちです。
アメリカではお誕生日は一大イベント。それだけに費用もかけるため、子どもが大きくなるにつれ、毎年お母さんたちは頭を悩ませています。
例えばリムジンカーやテーマパークそのものを貸し切ったり、ディズニーランドやLEGOランド、サンディエゴのシーワールドなどを会場にしたお誕生日会なども、すべての費用は主催者持ち。10~30万円かける家庭も少なくありません!
ですから、お子さんが数人いる家庭は毎年本当に悩んでいるようです。
こんなふうに幼少期からお誕生日を盛大に祝う習慣があるせいか、大人になってもクラブハウスを貸し切ったり、盛大に自分の誕生日を祝う大人もたくさん。
友人は、お誕生月は1か月間お祝いしまくる、と毎年色々イベントを入れています。
もちろん家庭によって異なりますから、お誕生日会のかわりに家族旅行に行くなどして祝うお友達もいます。私たちも娘には、「来年のお誕生日は日本旅行ね」と言っています(笑)。
念願の
プリンセスティーパーティー
4月に6歳を迎えた娘。
昨年、親友に招待された、「ディズニープリンセス・ティーパーティー」のお誕生日会がとても楽しかったようで、6歳のお誕生日には自分もプリンセスになりたい! と夢を膨らませていました。
そして待ちに待ったお誕生日。
会場は、ロサンゼルスの郊外にある『Olivia’s Dollhouse Tea Room』。子どもから大人まで利用OKの、プライベート・ドレスアップパーティー専門店です。新型コロナウイルスによるロックダウン以来、ずっと会っていなかったお友だちを招待したので、楽しみも倍増でした。
会場に着くと、まずは体温測定。そしてそのまま衣装ルームへ直行です。参加者にはもちろんマスクの着用が義務づけられています。
参加者それぞれが大好きなプリンセスのドレスと靴を選び、着替えた後はヘアー・メイクアップルームへ。スタッフさんはマスクにフェイスシールドと、しっかり感染対策をしていました。
好きなアクセサリーを選び、仕上げはネイルで完成です。みんな大好きなディズニープリンセスに大変身!
そこへ娘の希望したエルサ姫が登場です! エルサ姫はマスクではなく、顔全体が見えるフェイスシールドを着用していました。やはり表情が見える効果は大きいですね。
いよいよパーティーがスタート。最初に、ファッションショー・ルームへ移動して、ストーリータイムが始まります。
エルサ姫が「アナと雪の女王2」の絵本を片手に熱演のストーリータイムを始めます。ページをひとめくりするごとに、リトルプリンセスたちから質問攻めにあうエルサ姫。好奇心旺盛な子どもたちからは、ストーリーと全く関係ない質問もたくさん出ました。
しかし、そんな子どもたちの質問にも動じる事なく、みごとな演技と歌声で返事をするエルサ姫に、見ているママたちは満面の笑み。さすがハリウッドがあるロサンゼルス、エルサ姫はまるで映画のキャラクターが実物になって出てきたようでした。
ストーリータイムの次は、ファッションショーとエルサ姫との記念撮影を楽しみ、エルサ姫と一緒にティールームへ移動してランチタイムが始まります。ランチは主催者が準備! 今回は、子どもに人気のピザとフルーツの盛り合わせにしました。
ランチに続いてはティータイムです。ティータイムのスナックと飲み物は会場が提供してくれました。不慣れな手つきでティーポットからティーカップへ注ぐ子どもたちの姿がとても愛らしかったです。
そして、楽しかったパーティーの最後はお誕生日プレゼントとお礼のギフトバックを交換。先ほどのユニコーンのリュックを渡して、子どもたちの夢のような2時間が終わりました。
コロナ禍のバースデーパーティーは、それぞれのテーブルごとに仕切りが置かれていて、食事の時以外はマスクの着用でした。しばらく仲良しのお友達とも会う機会がほとんどありませんでしたが、久々に会えたみんなにプリンセス気分を満喫してもらえたようで、娘も心に残る素敵な思い出となりした。
由美子さん
6歳の女の子のママ。アメリカ留学中に夫と出逢い、大学卒業後、2年間の遠距離恋愛を経て国際結婚。今年の夏、24年目を迎えます。 元ボストン在住、アメリカ某航空会社の乗務員でしたが、アメリカで起きた9.11をきっかけに転職し、現在はロサンゼルスの某大学病院で看護師をしながらワーキングママとして子育て奮闘中です。