お餅で簡単ひなあられ♪ 手づくりひなまつり【杉浦さやか「おやこ プチプラごっこ+ plus」vol.14】
安く、楽しく!をモットーに7歳の娘・ふきちゃんとプチプラ生活を楽しむ、イラストレーター杉浦さやかさんの生活のあれこれweb版。今回は「桃の節句」の楽しみ方♪
ひなまつりは娘の誕生日の次の日。続けてお祝いするので、娘はこの時期が楽しみでしょうがない様子。まずはおやつのお話から。毎年ひなあられを買うのだけれど、いつも食べきれずに古くなってしまいます。少量を手づくりしてみよう、とネットで探してみたら、お餅をオーブンで焼く簡単なレシピがたくさん。アレンジして作ってみたら、これがサックサクですごくおいしい。甘みも調節できるので、ほんのり上品な甘さでペロリと食べられてしまう。
さぁ、せっかくおいしいひなあられができたのだから、かわいく盛りつけよう。その昔、ひなまつりの大人のお茶会に呼ばれたことがあります。席の前にはアンティークの足つきのお膳が置かれ、和菓子やひなあられの小皿が並んでいました。その可愛らしいしつらいが忘れられず、いつかやってみたかったんだ。足つきのお膳はないけれど、お盆におやつを並べるだけで、ぐっと雰囲気が出ます。
小さいころ、自分専用のものを持っていなかったので、おひな様への思い入れはひとしお。節分がおわると家のあちこちに、おひな様セットに花を添えて飾ります。まずはリビングのローボードに、義父が娘に買ってくれたおひな様。そして大人になって自分に買ったこけしびなや、骨董市で見つけた竹細工のおひな様。家中にパッと春が来たようで、華やいだ気分になります。
娘のおひな様の前には、保育園で作った作品なども並べます。紙コップびなに折り紙びななど、にぎやかに。4歳の時に私と娘の合作で作ったのが、たまごのカラを使ったおひな様。千代紙や折り紙で小物を作り、最後に娘に顔を描いてもらいました。次の年も飾ったけれど、残念なことに割れてしまって今はもうありません。はかないおひな様の思い出。
最後に、ひなまつりらしい遊びを。ひなまつりにつきものなのが、蛤のお吸い物。娘は貝類が好きなので、普段の食卓にも時々登場します。その貝殻を使って、私の母が作ってくれたのが「貝合わせ」。貝合わせは、平安時代から宮中の女性の間で行われていた、日本古来の”神経衰弱”。本来は金箔の蒔絵が施された美しいものですが、母は娘とマジックで自由に絵を描きました。その後も私と娘で作って、今では24枚(12組)に。これだけあると、なかなか盛り上がります。同じ絵じゃなくても、好きな本やアニメのキャラクター合わせにしたり、大きめのアサリなどの貝殻で作ってもかわいい。
ちょっぴり手づくりを取り入れ、今年もひなまつりを楽しみたい。
※紹介している商品は、すべて税抜価格です。また現在取り扱いがなく、価格も変更されている場合があります。ご了承ください。
杉浦さやか「さやかとふきの親子デート+ plus」 はプチプラおでかけのヒントがいっぱい。
杉浦さやか Sayaka Sugiura
1971年生まれ。日本大学芸術学部卒業。在学中よりイラストレーターとして仕事を始める。 著書に『えほんとさんぽ』『おきにいりと暮らすABC』『おやこデート』(白泉社)、『おたのしみ歳時記』(ワニブックス)、『ニュー東京ホリデイ』『たのしみノートのつくりかた』(祥伝社)他多数。現在、10歳の娘・蕗と夫と3人で東京に暮らす。
杉浦さやか新刊プロジェクト(祥伝社)
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