安く、楽しく！をモットーに８歳の娘・ふきちゃんとプチプラ生活を楽しむ、イラストレーター杉浦さやかさんの生活のあれこれweb版。今回は、少人数でも楽しめるピクニック♪

　本誌で「お弁当」をテーマに書きましたが、お弁当といえばそうーーピクニック。木々が芽吹いて野原にはどんどん春の草花が咲き、ピクニックに最適な季節がやってきました。
　昨年の春は緊急事態宣言の中、とにかくよく歩き、遠くの公園まで遠征しました。歩いて30分くらいの場所に川沿いの緑道があるので、ひと気のない場所でお弁当やおやつを広げました。得体のしれない事態にどう対処していいのかわからず、不安だったころ。娘にもその不安がうつるのか、親子でよくイライラしてぶつかっていました。あの不安定な時期が、春でよかった。いつもよりもっと花が咲くのがうれしく、美しく目に映ったものです。ささくれだった心が、緑や花の中に身を置くことでどれだけ癒されたか。

　持っていくお弁当は、ごくごく簡単なものばかり。おにぎりと卵焼きだけ作って、あとは昨夜の残りを適当に詰め込んで、足りなければ行きがてらお惣菜を追加。思いついたらパッと出かけられるように、無理せず気張らずがモットー。フルーツとおやつだけ持って行き、ハンバーガーをテイクアウトするのが、一番よろこんだりするのですから。あまり行かない公園に遠征する時は、付近の美味しいベーカリーやテイクアウトのお店を調べるのもお楽しみです。

　娘が３歳と４歳の時に参加したポットラック（持ち寄り）お花見は、忘れられない思い出。主催者のYさんがおいしいパンを取り寄せ、各自”パンに合うもの”をテーマに持ち寄りました。
　４月の半ばの新宿御苑、10組ほどの親子が八重桜の下に集結。新宿御苑はお酒の持ち込みは禁止だし、参加者はクリエイター系のママたちなので、いつものお花見とはかなりちがった様相。手づくりのペーストやジャム、ラタトゥイユ、ローストビーフなど、それはおしゃれな料理が並びます。私はじゃがいもと鶏肉のローズマリー風味を持って行ったけど、これは熱々の方が断然おいしかった。つくねとか照り焼きチキンとか、冷めてもおいしいメニューを考えればよかった…と後悔したっけ。
　親しいママ友たちとは揚げ物やお寿司などを買って酒盛り、というパターンだけど、こんなおしゃれピクニックも時にはいいなぁとしみじみ。園内ではロリータファッションに身を包んだお嬢さん方のお茶会ピクニックも開かれていて、それは優雅で楽しそうでした。テーマを設けたピクニックは、世の中が落ち着いたらまたやってみたい。

　まだまだ大勢で集まるのは難しいけれど、この春も草花を愛でながら、外ごはんを楽しむ休日を過ごしたいものです。

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杉浦さやか「さやかとふきの親子デート＋ plus」 はプチプラおでかけのヒントがいっぱい。