寝るようになるから大丈夫【菊田まりこの子ども是好日・3】
こんなに寝ないで、大丈夫なのだろうかと、小児科の先生に相談したこともあるほどです。
先生「今日は、どうされました?」
私「先生……うちの子、あまりにも寝ないんですがっ……!」
先生、笑ってこう言いました。
「ママは大変だと思うけど、大丈夫。子どもはね、エネルギーが切れたら、
電気のコンセントを引っこ抜いたかのように
何をしていようと、どこに居ようと、パッと寝てしまう。寝なくて済んでいる子は、それだけ
ほかの子より、エネルギーがあるということですよ」と。
先生の言う通り。……結論。寝るようになります。
小学校に入学。そこは、体だけでなく、頭と心も、同じくらい使う場所。
さすがにエネルギーをフル活用するのでしょうね、よく寝る子に変身。
すごく頑張っているんだねと、寝顔を愛おしく 眺める時間がやってきます。
菊田まりこ
きくたまりこ/絵本作家。絵本『いつでも会える』でボローニャ国際児童図書展で、ボローニャ児童賞・特別賞を受賞。絵本に『ゆきの日』(白泉社)『ひとつぼし』(学研プラス)『月のしずく』(WAVE出版)、育児エッセイに『だっこしておんぶして』『君へのてがみ』(角川文庫)、翻訳を手がけた絵本『わたしのそばできいていて』『おばあちゃんのおくりもの』(WAVE出版)など。
http://kikutamariko.jp