札幌に出張。これが本当の鮭なんだな【我が家のごはん日記/はらぺこめがねのアトリエめし・2】
忙しいママにとって、日々の家事の中で悩ましいのがごはんのこと。適度に手を抜きたいけれど、家族には栄養のあるものをバランスよく食べてもらいたい。では、食にかかわるお仕事をしているママたちは、家族のごはんをどうしているの?
今月の「我が家のごはん日記」を担当いただくのは1月にkodomoeの絵本『ごはん山』が出たばかり、「食べ物と人」をテーマに活動している、夫婦イラストユニットで絵本作家の、はらぺこめがねさんです。アトリエで作るごはんは、基本パパが担当でママもたまに。まもなく2歳になるお子さんと、家族3人の食卓を紹介していただきます!
はらぺこめがねのアトリエめし #week2
まいど、はらぺこめがね原田しんやです。 今週もよろしくお願いします。 週の後半は修学旅行以来訪れていない札幌に出張だったので、ここぞとばかりに美味しいものを堪能してまいりました。
<月曜日・夜>
冬場は仕事しながらストーブの上で煮込むことが多い。この日は、近所の肉屋で買った1kg以上の牛ほほ肉を 赤ワインで煮込む。夕飯時に、友人が訪ねてきたので一緒に食卓を囲む。みんなで食べるご飯はやはり美味い。
それにしてもこのシチューは白めしによく合う。
<火曜日・夜>
昼はわっぱに入れておいた冷やご飯と昨晩のシチューを食べた。冷と温を一緒に食べるのが好きなので嬉しい組み合わせ。そして夕飯はさらに残ったシチューをスパゲッティでたいらげる。肉がほどけて麺にからみ、ビールとの相性も抜群で至福のひとときである。
<水曜日・夜>
この日の夕食もスパゲッティ。忙しい時はスパゲッティがあると助かる。美味しそうなひらたけとほうれん草とトマトを 買ってきたので和風スパゲッティに。翌日からの札幌に備えて量は控えめに。きっと、たくさん食べる旅になるだろう。
<木曜日・昼>
家族3人で札幌に到着。 移動のため昼食をとるタイミングがなく、ふらりと立ち寄った海産物専門店で おにぎりを買ってホテルに向かう。 鮭、たらこ、ミックスの3種を家族3人でほおばる。
どっしりした大きいおにぎりの中に、これでもかというぐらいの具がぎっしりで大満足。 見た目とはうらはらに、不思議と食感は軽くするりと入ってきてぺろり。言うまでもなく美味である。さすが北海道、今後の食事に期待が膨らむ昼食となった。
<木曜日・夜>
夕食は、お世話になっている編集者さんに教えていただいた すすきのにある炉端焼きのお店へ。
はっかくの刺し身や、にしんの丸焼きなど、初めて食した料理にいちいち感動する。他にもじゃがバター、焼きアスパラ、焼きしいたけ、焼きたらばなど、何を食べてもびっくりするぐらい美味しい。なかでも特に美味かったのが焼鮭。鮭独特の臭みが全くなくて、すごくあっさりしていて、普段食べているものと違いすぎて、これは本当に鮭なのか……、いや、これが本当の鮭なんだな……、と、かみさんと噛み締めながら堪能する。
食べれば食べるほど食欲が出てきて、なかなか締められず、 三平汁、だんご汁、焼きおにぎりを注文して無理やり締める。焼きおにぎりに関しては、ほとんどを娘に取られたが、 娘が美味しそうに食べる姿を見るのは悪くないもんだ。
<土曜日・夜>
札幌での最後の夕食。この日も仕事終わりですすきのに足を運ぶ。この日は北海道出身の友人おすすめのジンギスカンへ。想像していたいわゆるジンギスカンではなく、炭火の焼肉スタイル。ジンギスカンを炭火でさっとあぶってレアでいただく。 これにはビールではなくオンザライスで楽しむ。 塩ジンギスカンというメニューもあり、 こちらはしっかり焼いてビールと一緒に。 ほかにもラムヒレやラムたんなど初めて食べるものばかり。 娘は牛レバーと白めしでもりもり食べる。
想像を遥かに超える美味さに終始感動。 この店を教えてくれた友人に感謝。
原田しんや、関かおりによる夫婦イラストユニット。 どちらもグラフィックデザイナーを経て、イラストレーターとして独立。 2011年、はらぺこめがねを結成。 絵本に『やきそばばんばん』(あかね書房)、『くだものさがしもの』(PHP研究所)、『ごはん山』(白泉社)などがある。最新作『にくのくに』(教育画劇)が2月9日に発刊予定。また、「ごちそんぐDJの音楽」(DJみそしるとMCごはん)のジャケットアートを担当するなど、「食べ物と人」をテーマに幅広く活動。
Twitter:@harapeko_megane Instagram:@harapekomegane_shinya @harapekomegane_kaori