育て、好奇心!ふしぎ力をはぐくむ絵本【子どもを伸ばす絵本育・1】
子どもが「なぜ?」を連発しだしたら、学びのチャンス! 年齢別、知的好奇心をくすぐる『ふしぎ力をはぐくむ絵本』で、楽しく科学に触れていきましょう。
【ひとことコメント】は、JPIC読書アドバイザーのコメントです。読み聞かせ経験豊富な専門家の現場の声を、選書の参考にしてみてください。
01 4歳〜
冬芽の豊かな表情を写真で
『ふゆめがっしょうだん』
冨成忠夫、茂木透/写真 長新太/文
福音館書店
本体900円+税
ウサギやコアラの顔のように見えるのは、木の芽の冬の姿。どうしてこんな風に見えるのかな? 冬の公園や林で観察してみましょう。
02 6歳〜
数学の面白さがわかる昔話
『1つぶのおこめ』
デミ/作 さくまゆみこ/訳
光村教育図書
本体1900円+税
たった1粒のお米も、倍にして倍にして……と繰り返して合計すれば、なんと10億粒に! 美しい細密画が魅力的なインドの昔話。
03 5歳〜
身近なものを透視すると?
『中をそうぞうしてみよ』
佐藤雅彦+ユーフラテス/作
福音館書店
本体900円+税
椅子や貯金箱、包丁など、身近なものをX線写真の技術で透視してみると、どう見えるでしょう? 想像する楽しさが味わえます。
04 6歳〜
数字でわかる驚くべき生態
『ライフタイム いきものたちの一生と数字』
ローラ・M・シェーファー/文 クリストファー・サイラス・ニール/絵 福岡伸一/訳
福音館書店
本体900円+税
キリンの網目模様は、一生の間に200個できる――。生きものたちの驚くべき生態を、数字をキーワードにわかりやすく解説します。
05 4歳〜
パーツから知る体の不思議
『こんな しっぽで なにするの?』
スティーブ・ジェンキンズ、ロビン・ペイジ/作
佐藤見果夢/訳
評論社
本体1300円+税
目から血しぶき? 口から水鉄砲? 鼻や耳、足、しっぽなどの体のパーツに焦点を当てて、さまざまな動物の不思議な生態を紹介。
06 4歳〜
雨の日に想像をめぐらせて
『あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ』
M・ゲアリック/文 L・ワイスガード/絵
岡部うた子/訳
金の星社
本体1000円+税
雨のとき、もぐらは穴へ、みつばちは巣へ。では蝶は? 美しい絵と詩のような文章で、自然への興味をはぐくむロングセラー。
07 3歳〜
水とコップでレンズ遊び
『まほうのコップ』
藤田千枝/原案 川島敏生/写真 長谷川摂子/文
福音館書店
本体800円+税
水を入れたコップの向こうで、果物や食器など、身近なものがぐんにゃり変身。読み終わったら試してみたくなること間違いなし!
08 5歳〜
自然が作り出す不思議な形
『おかしなゆき ふしぎなこおり』
片平孝/写真・文
ポプラ社
本体1200円+税
冷たい空気と水が作りあげた雪と氷の美しくも面白い姿を、迫力あふれる写真で紹介。巻末には雪と氷についての解説も。
09 3歳〜
見方が変われば答えも
『きょうりゅうといぬ どっちがつよい?』
のぶみ、ひすいこたろう/作
アリス館
本体1400円+税
力の強さなら恐竜が勝つけれど、足の速さなら犬の勝ち! カメとウサギ、ワニとヒョウなど名勝負が満載。勝負の行方はいかに!?
10 6歳〜
素朴な疑問から迫る真理
『おそらに はては あるの?』
佐治晴夫/文 井沢洋二/絵
玉川大学出版部
本体1000円+税
星空は、どこまでも続いているの? 宇宙にまつわる子どもの疑問に宇宙物理学者が真っ向から向き合い、やさしく説いた科学絵本。
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