2022年7月2日

ヨーグルトも瓶入り。重いし割れるし不便だけど、ドイツで瓶が普及している理由【日登美のタベコト in Berlin・26】

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

ベルリン エコな食周り事情

エコで知られるドイツの暮らし。今日はベルリンでは当たり前のエコ風景をお伝えしようと思います。

まずオーガニックのお店では使い捨てのペットボトル製品は販売していないことが多いです。ドイツではpfand(プファンド)と言ってペットボトルに入ったものを購入すると25セント(30~35円くらい)を余分に支払い、それを返却すると返金されるシステムになっています。それでもペットボトルって実はリサイクル率が低いので使用は勧めていないから、オーガニックの店では扱っていない模様。

そのかわり、やや強めのプラスチックでできたボトルは見かけます。こちらもプファンド。返却すると15セントほど返金され、回収し、洗って、繰り返し使います。環境に負担がかかるものほど支払うべきお金が高いのです。そして一般の店でも使用が多いのは「瓶」。ビールも基本、瓶で購入するのが普通です。こちらもプファンドで返却、返金制度。ビールを瓶で飲むなんて、自分の子どもの頃以来の風景ですが、ドイツでは今もごく日常の風景なのです。

瓶ビール飲みながら芝生で語らう若者たち。これベルリンの典型的風景!

また食品のパッケージにも工夫が。ヨーグルトなど半液状のものも多くは瓶で販売されていて、こちらも返却返金システムです。プラスチックを使っている場合は、リサイクル部分は印刷がない無地のもので、外側に紙で商品名やデザインがあって、捨てるときに分別して紙ゴミ、プラと分けられる構造になっています。

ヨーグルトなどはこんな風に取り外せる紙でパッケージデザインがされていてプラスチックと分別しやすい。

生ゴミだって普通ゴミではなく、「BIO」と書かれた大きなゴミ捨て箱が設置されており、食べ残しや花などはそこに袋から出して捨てるようになっています。集めた生ゴミは腐葉土にして街が使うというふうに聞いています。生ゴミ用のゴミ袋も最終的に土に還る素材で作られているものが出回っています。

生ごみ用のゴミ箱。

生ごみはこんな感じでみんなが各々捨て、街が回収する。

こんなふうに食周りのごみの分別とリサイクル促進についてはかなりしっかりやっている印象なのがドイツ。そして重いし、割れるし不便と言われる瓶類をそれでも環境の観点からかなり使用しているのには、意識の高さを感じますね。

実際、瓶のビールってとても美味しく感じるし、不便という観点を違う角度から眺めてみると、意外といいこともいっぱいあるのかもしれません。美味しくそして環境にも負担のないように食べていけるシステムっていいな、と思うベルリン生活です。

これがプファンド機。こうして瓶を返却するとお金が返ってくる。

ジュースもビールもヨーグルトもみんな再利用、回収する瓶製品も多い。

日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。

台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)
instagram / @hitomihigashi_b
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