７月から９月の２か月間、兵庫県の姫路市立美術館で展覧会を開きます。
４歳から６年間を過ごした心のふるさとで、大きな展覧会を開くことになり、
ただただうれしい夏休みです。

美術館での打ち合わせや描きおろし作品の取材も兼ねて、
夫と娘のふきと一緒に姫路の街を訪ねました。
４歳の娘と同じ年齢の頃に私も遊んだ、姫路城のすぐ下のレトロな遊園地。
懐かしい駅前のアーケード。
子ども時代を過ごした街を、わが子と歩く不思議。
思い出の中の自分と娘がリンクする、
なかなか得がたい、感慨深い旅でした。

本誌では姫路城や遊園地などを紹介しましたが、
こちらでは”食べもの”をレポートします。
姫路はB級グルメの宝庫。
駅周辺を走るアーケードの路地には、
歴史を重ねた味なお店がたくさんあります。
そう、今どきアーケードが元気なのには驚いた。
チェーン店だってもちろん多いけど、
個人経営のユニークなお店が生き生きとがんばっています。

大陸 本店
住所 兵庫県姫路市綿町89
☎079-222-0071
時間　7:30 ～17:00
定休　年末年始
http://www.tairiku-cake.jp

はまもと
住所　兵庫県姫路市二階町49
☎ 079-282-2233
時間　7:00～19:00
定休 木曜
https://www.hamamoto-coffee.com/

姫路の名物というと、
幼少期から大好きな回転焼き「御座候」くらいしか知らなかったけど、
駅そばに姫路おでん、実に様々なB級フードがあります。
喫茶店のモーニングには欠かせない“アーモンドトースト”も、
まったく知らなかったもののひとつ。
私が姫路を去った、昭和50年代の半ばにはじまったものなのだとか。
ピーナツアレルギーの子どものためにアメリカで作られているものを、
姫路のコーヒー専門商社の方が知り、取引先の喫茶店に広まっていったのだそう。
たこ焼きをおだしに浸して食べる“明石焼き”も、
高校生だった姉は学校帰りによく食べたようだけど、
10歳までしかいなかった私は記憶にないもの。
姫路の街には滅多に出なかったし、
戦後すぐからある“駅そば”の存在も知らなかったくらいだもんな。
いちいち驚きと興奮を味わった、新鮮なB級グルメ探訪でした。
スナック感覚のものが多く、
粉もん大好きな娘も大いに食べてくれました。

東来春
☎ 079-222-1570
時間　11:00～19:30（L.O.19:00）
定休　火・第３月
https://7293touraisyun.jimdo.com

タコピア
住所　兵庫県姫路市駅前町188-1　グランフェスタ5番街
☎ 079-221-3657
時間　10:00～20:00
http://himeji-festa.com/shop/takopia

ヤマサ蒲鉾　大手前店
住所　兵庫県姫路市二階町60
さっちゃんの家
住所　兵庫県姫路市西二階町５
☎　079-225-0033（大手前店）
営業時間　9:30～19:00
定休　1月1日（12月31日は~14時）
http://www.e-yamasa.com/

姫路は穏やかでのんびりとした、本当にいい街。
行くたびに発見があり、好きになります。
世界遺産のお城見物とB級グルメを味わいに、ぜひ訪ねてみてください。

森下
住所 兵庫県姫路市忍町78
☎079-281-4591
時間 12:00～20:00
定休　祝日（※7月～9月は月曜も）

kodomoe本誌2017年8月号「さやかとふきの親子デート」でも、子連れで行きたい姫路おすすめスポットをご案内。