初夏の香りを楽しむ手仕事・梅シロップづくり。美味しいアレンジスイーツも♪【杉浦さやか「おやこ プチプラごっこ+plus」vol.29】
安く、楽しく!をモットーに10歳の娘・ふきちゃんとプチプラ生活を楽しむ、イラストレーター杉浦さやかさんの生活のあれこれweb版。今回は、旬の青梅で作る梅シロップ。梅を洗ったりヘタを取ったり。親子で一緒に楽しみましょう!
青梅が出回る季節がやってきました。
うちは毎年梅シロップを、青梅2~3㎏分作ります。
洗って乾かした梅の実のヘタを取り、梅と同量の砂糖を、実と交互に瓶に入れていくだけ。簡単な作業なので、娘も4歳のころからはりきってお手伝い。
氷砂糖、きび砂糖、氷砂糖に黒砂糖を混ぜたもの、砂糖はその時々で変えて楽しんでいます。無農薬のレモンが手に入れば、一番上に1個分皮ごと輪切りにして加えたりも(爽やかな口当たりになる)。凍らせた梅で作るとなじみが早いと聞き、凍らせる年もあるけど、出来のちがいはあまりわからないかも……?
なんにせよ、毎年特別なことはしなくても、おいしくできあがってくれる。一日2~3回瓶をふりふりして砂糖を溶かしてゆき、待つこと3~4週間。飴色に輝くおいしいシロップが完成!
できたあとに残るのが、大量の梅の実。このシワシワの梅の実でできる副産物のほうが、娘にとってはむしろお楽しみ。
エキスが出きったと思いきや、まだまだ働いてくれる梅の実。初年度はどうしていいかわからず、捨ててしまったのがもったいなさすぎる。3㎏分の1/3はそのまま醤油に漬けたり、刻んで焼き菓子やサラダに入れたり、ジャムにしたり。
残りの2/3は、砂糖を入れてふっくら煮詰める甘煮にします。この甘煮が娘の大好物で、そのまんま毎朝のデザートになります。
夏にかけて何度も何度も作る梅シロップゼリーの中にも、甘煮の実は必須。実のあるとなしでは、嬉しさが全然違うのです。
実やシロップを使った梅デザートは大好きなのに、梅シロップそのものは……最初こそ飲んでくれるけど、すぐに飽きてしまう娘。
炭酸と割ったり、ビールやワインに足してカクテルにしたり、私がせっせと消費。冬場まで残っていたりするので、生姜をすってお湯で割ったホット梅ドリンクを作ったりも。風邪をひきそうなときに飲むと、身体がポカポカに温まります。
梅シロップはお料理にも活躍。鶏の手羽元と大根を煮る時に、醤油などと同量入れると爽やかな梅風味に。醤油とオリーブオイル、酢と混ぜてドレッシングにしたり。
毎年つい作りすぎて、使い道を考えるのも楽しい梅仕事なのです。
杉浦さやか「さやかとふきの親子デート+ plus」 はプチプラおでかけのヒントがいっぱい。
杉浦さやか Sayaka Sugiura
1971年生まれ。日本大学芸術学部卒業。在学中よりイラストレーターとして仕事を始める。 著書に『えほんとさんぽ』『おきにいりと暮らすABC』『おやこデート』(白泉社)、『おたのしみ歳時記』(ワニブックス)、『ニュー東京ホリデイ』『たのしみノートのつくりかた』(祥伝社)他多数。現在、10歳の娘・蕗と夫と3人で東京に暮らす。
杉浦さやか新刊プロジェクト(祥伝社)
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