【小1の壁】学校からの呼び出しにPTAのプレッシャー…行事や習い事のタスクもなぜかママばかり。パパを巻き込むには?【杉浦さやか「おやこ プチプラごっこ+ plus」】
最大の「小1の壁」、メンタルケアについて。みんなはどう乗り越えた?
イラストレーター杉浦さやかさんが娘・ふきちゃんとプチプラ生活を楽しむようすを描く「おやこ プチプラごっこ+plus」。過去の連載記事から、今この時期におすすめしたいテーマ・内容の記事をご紹介します♪
「小学校入学はこわくない! その1」は、こちらからご覧ください。
※本文は2022年3月のウェブ記事を編集したものです。学年や年齢は当時のものです。
わが家の最大の「一年生の壁」は、娘の心の変調。大らかなようで、神経質な面がある娘。失敗をひと一倍恐れるところがあり、何か忘れ物をしただけで学校で泣き続け、先生から電話がかかってきたこともありました。「忘れ物をしても先生は怒らないし、どうにかなるよ」と何度言い聞かせてもだめ。
ドロケイなどで思い切り遊んでくれる先生が大好きだし、クラスもいい雰囲気。学校には楽しく通えているけど、実は緊張していて、家ではピリピリイライラ。私ともよくぶつかっていました。5月の連休明けから、ストレスが”頻尿”という形で出てきました。30分、ひどい時は10分に一度トイレに行く。病気の可能性も考えたけれど、膀胱などに痛みはなく、夜や集中している時は行かないので、やはり心理的なもののよう。トイレに関するネガティブな言葉は封印、外出時は早めに行動していつでも駆け込めるようにして、学校では授業中に出入りすることを許してもらっていました。
学校生活が落ち着くとともに徐々に治っていたのが、1年生の終わりからはじまったコロナ禍の休校で、また再燃。大人たちの不安、生活の激変、親子での勉強でケンカが激増、など思い当たること満載。私が2~3週間に一度みてもらっている整体師さんに、相談してみることにしました。娘の体をさわってもらうと、手足は冷えて、ストレスで足の裏がガチガチに硬くなっていました。それから寝る前のマッサージと、毎朝の足湯を開始。朝がいちばんイライラしてよくもめていたのだけど、気持ちも安定して、頻尿もスーッとおさまっていきました。気持ちがいい足湯は大好きで、3年生の今も毎朝続けています。
「夫婦での関わりの落差」も大きな「一年生の壁」。お互い仕事を持っているのに、学校も習い事もすべてママが管理。「夫が嫌いになった」という切実な悩みを聞くこともあります。料理上手で夕飯担当、その他の家事も分担できている私の夫も、学校関係はほぼ不介入。大量のプリントに埋もれ、宿題をみてやり、あまりに私ばかりなので腹が立つこともしばしば。でも、はなからあきらめて、情報共有をしようとしてこなかったのも自分なのよね。
友人Kさんはすべてのことを夫とシェアして、把握してもらうようにしているのだとか。夫婦のラインのアルバムに、娘二人の園や学校、習い事ごとにタイトルをつけ、プリントをどんどんアップしていき、投げられるものはやってもらう。夫だけが”部外者”にならないように、これはさっそく真似することにしました。
入学前に一番気をもんでいたのは、娘の友達のこと。同じ保育園だった子が、一人もいなかったから。社交的なほうだけど、すぐそばの幼稚園の子が固まって入学するので、輪に入れるかなぁ……。結果、すぐにお友達はできるし、学年が上がるごとになかよしが増えて、ますます楽しそう。まったく心配には及びませんでした。
むしろ人見知りの私のほうが、学校に出向くのが憂鬱、と思っていたので、入学直後の保護者会でPTAの係決めをする際に、勇気を出して “学年委員” に立候補。先輩ママに「部長にならない限りそんなに大変じゃないし、学校の様子もよくわかるよ。」と聞いていたから。どうせどこかでやらなくちゃならないので、最初にやることにしました。
これがとてもよかった。子供たちの行事をフォローする役目が多いので、学校に顔を出すと娘がとても喜んでくれる。そして仲良しまではいかなくても、顔見知りのママができたことは心強かった。1~2か月に一度、平日の朝10時に部会があったり、毎度行事の手伝いに駆り出されたりと時間はとられるけど、子供たちと触れ合える機会が多く、楽しいこともたくさん。
誰に聞いても、大なり小なりなにかしらはある「一年生の壁」。あとで笑い話になるよう、「なんとかなるさ」精神で乗り切っていきましょう!
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杉浦さやか Sayaka Sugiura
1971年生まれ。日本大学芸術学部卒業。在学中よりイラストレーターとして仕事を始める。 著書に『えほんとさんぽ』『おきにいりと暮らすABC』『おやこデート』(白泉社)、『おたのしみ歳時記』(ワニブックス)、『ニュー東京ホリデイ』『たのしみノートのつくりかた』(祥伝社)他多数。現在、10歳の娘・蕗と夫と3人で東京に暮らす。
杉浦さやか新刊プロジェクト(祥伝社)
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