2020年7月8日

ロックダウン中、幼稚園のオンライン授業で成長を実感!【教えて!世界の子育て~マレーシア~】

海外ではどんな子育てをしているの? 日本から離れて子育てをするママたちに、海外でのようすを教えてもらう「教えて! 世界の子育て」。
場所や文化が違うと、子育ては違うのでしょうか。日本での子育てや生活と同じことや違うこと、各国からリアルな声を伝えてもらいます。

今回は、マレーシアで子育てをするカオリさんです。3歳・4歳の男の子のママであるカオリさんは、SNSやYouTubeでもさまざまな情報を発信中。幅広い視点で見たマレーシアでの子育て情報をお届けします。

マレーシアで
男の子ふたりの子育て

はじめまして。
マレーシアの首都クアラルンプールでふたりの男の子の子育てをしているカオリと申します。クアラルンプールにある会社に就職後、マレーシア人の夫と結婚し、こちらで妊娠・出産を経験しました。
今年でマレーシア在住歴も7年目を迎えました。マレーシアの子育て事情や現地のリアルな様子についてこれから皆さんとシェアしていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします!

マレーシアはなんと13年連続“日本人が住みたい国1位”として選ばれており、近年ますます日本人から注目されている国です。(2006~2018 ロングステイ財団調べ)

ロックダウン中、幼稚園のオンライン授業で成長を実感!【教えて!世界の子育て~マレーシア~】の画像1

「ムルデカスクエア(独立広場)」1957年にイギリスからの独立を宣言し、初めてマレーシアの国旗が掲げられた歴史的な場所です

クアラルンプールには日本で馴染みのある飲食店が数多く出店しているほか、日本でよく名の知れた企業もたくさん進出しているので私たち日本人にとって暮らしやすいのも人気の理由のひとつです。
また、マレーシアは一年中常夏で日中は毎日32~35℃まで気温が上がります。日本のように四季がないのは少し寂しい気もしますが冬の寒さや春の花粉を感じることがないのでマレーシアに住んでから、日本に住んでいた頃に患っていた不調が幾分か改善された方々もいるほどです。

ロックダウン中、幼稚園のオンライン授業で成長を実感!【教えて!世界の子育て~マレーシア~】の画像2

マレーシアの代表的な料理と言えばナシレマ! ココナッツミルクで炊いたご飯にサンバルソースが絶品ですよ

そして何と言ってもマレーシアが他のどんな国とも異なっている興味深い点が、“多民族国家”というところにあります。
マレーシアには主にマレー系・中華系・インド系と呼ばれる異なる民族の方達が一緒に暮らしていて、ひとつの国に住んでいながら異なる文化や宗教や言語が行き交っています。 そんなところも魅力なのか、近年、母子留学でマレーシアに滞在する方々がとても増えてきています。

ところで、今回のコロナの世界的な事態を受けて、マレーシアも3月からロックダウンに入りました。それから約3か月ほど経ち、現在はロックダウンに伴う規制も徐々に緩和されて、少しずつクアラルンプールも日常を取り戻しつつあります。
しかし小さい子どもたちを育てながらのロックダウン生活は、今までにない新たな生活スタイルでもあったため、始めは戸惑いやストレスに苛まれることがとても多かったです。

幼稚園のオンライン授業で
子どもの成長を実感!

マレーシアの幼稚園には現地のローカル幼稚園やインターナショナルスクール、日本人学校などさまざまな形態の学校が存在しています。 私の子どもは、現地のローカル幼稚園に通っています。上の子が4歳児クラス、下の子が3歳児クラスです。
先程もご紹介したとおり、マレーシアは多民族国家なので人々の使用する言語もさまざまです。そのため、わが家の子どもたちは幼稚園で英語・中国語・マレー語を勉強しています。

ロックダウン中、幼稚園のオンライン授業で成長を実感!【教えて!世界の子育て~マレーシア~】の画像3

幼稚園で使っている教科書の一部。英語や中国語、マレー語があります。実際はこの倍以上も教科書の数があるんです!

今回のロックダウンに伴い、子どもたちの幼稚園ではすぐにZoomを使ったオンライン授業が始まりました。(在宅勤務で忙しい親や昨今Zoomを使うことに安全面で不安を感じる方を考慮し、あくまでもオンライン授業は任意参加)

曜日によって学習内容は変わります。 例えば上の子は4歳児クラスに通っているので、英語クラスの日があったりカッティングクラス(ハサミを使ったトレーニング)やライティングクラスがあったりします。日によって中国語クラスやマレー語クラス、机に向かっての勉強だけでなく工作やサイエンスクラスなども設けられています。
基本的には日中行なわれるオンライン授業ですが、忙しい親たちのために夜の授業も行なわれており、グループ授業だけでなく毎日先生からのビデオコールで一対一のリーディングレッスンも行なわれています。
このような事態でも子どもたちと真摯に向き合ってくださる園の先生方には感謝の気持ちを感じると共に、本来は園で行なうアクティビティを親が準備しなければいけないので、正直なところとても苦労が多いですが、ロックダウン中のオンライン授業を通してわが子の成長をひしひしと感じています。

ただ、今は先生やお友達と画面越しでしか会うことができず、アクティビティを一緒に行なったり、目の前にいる人のテンションや気持ちを感じることができないのがオンライン授業の難しいところだと思います。
特に幼稚園に通うわが家の子どもたちのような年齢の子どもにとっては、直接対面で得られることの益もとても大きいと感じています。

このような部分は、今後更なる規制緩和と共に幼稚園が再開し、また登園できるようになってから楽しみにしていることのひとつでもあります。 どうしても家にいる時間が長くなって子どもたちは退屈しがちなので、少しでも子どもたちの興味のあることを見つけて、充実した時間にできないかと日々私たち夫婦も模索しながらの子育てです。

コロナウイルスによる規制は
徐々に緩和

ロックダウン中、幼稚園のオンライン授業で成長を実感!【教えて!世界の子育て~マレーシア~】の画像4

規制緩和に伴いクアラルンプールは人の動きも多くなってきました。店の前は行列!

マレーシアもコロナウイルスに関する行動制限が少しずつ緩和されてきたので、最近ではショッピングモールの中で子どもを連れている家族を見かけることも増えてきました。 ロックダウンに入ったばかりの頃は、大人も子どもも散歩することすらできず、子どもたちも大好きな公園で遊ぶことを我慢しなければいけない日々でした。
これから規制緩和に伴って少しずつ日常を取り戻し、子どもたちが伸び伸びと過ごせるようになることを心待ちにしています。

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マレーシア・ペナンの海で見た夕日。早く色々なところにお出かけできる日が来ると良いな

現在コロナウイルスが猛威をふるっており、世界中のどこにいても悲しくなったり不安になったりするニュースを見聞きすることが多いですが、これからも引き続き自分にできる予防に努めこの事態を乗り越えていきたいものです。
どうか一刻も早い事態の終息を願うばかりです。

モンテッソーリ教育の幼稚園での過ごし方。学びは家でも実践!【教えて!世界の子育て~マレーシア~】の画像5今回の海外ママは
カオリさん
マレーシアの首都クアラルンプールで就職、結婚、出産などを経験し、現在マレーシア在住歴7年目。年子の男の子兄弟の子育てに日々奮闘中です! 現地のローカルフードを食べることが大好き、最近はインテリア雑貨探しにハマっています。
Instagram @kaori.h04
Twitter @KaoriMalaysia
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