ほかの子と比べて、つい不安になってしまうときは「苦手・できない」にほめラインを合わせよう!【楽々かあさん流 子どもが伸びる♪ラク育ドリル 第7回】
kodomoe本誌で好評を博した「楽々かあさん流 子どもが伸びる♪ラク育ドリル」。引き続きkodomoe webで連載中! 発達障害のある長男を含む3人の子育てに奮闘してきた楽々かあさんが、今日から実践できるラクちん育児メソッドを、悩めるママに伝授します!
漫画/とやまちさと
「もっとできるはず!」より「ここまでがんばれたね!」
ママの理想と期待を少し下げてみて
子どもの「得意」なことを見つけて、ほめて伸ばしてあげたい。そんな親心が、ときに「もっとできるはず!」という呪いになって、ママと子どもを追い詰めてしまうこともあるようです。「苦手」だから失敗もするけれど、少しでもできるようになったら嬉しい! そんな気持ちを、子どもとシェアしていきたいですね。
「はやくできた=エライ」わけではありません!
園や習い事などで同じ年の子どもとの交流が始まると、いけないと思っても、よその子との比較をしてしまうもの。「うちの子、こんなことができるようになった!」「でも、あの子はもっとできる……」と一喜一憂していたら、ママもくたびれてしまいます。
同じ年頃のお子さんができるのに、かわいいわが子にできないことがあると、ちょっぴり焦ったり、不安にだってなりますよね。
それに、親ってとっても欲張りな生き物(笑)。「これができるんだから、あれも」「あれができるんだもの、これだって」と、ついつい理想が高くなってしまいがち。
でも、どんな子にも得意なことと苦手なことがありますし、背の伸び方が一人一人違うように、子どもの心身の発達のスピードだって、それぞれの子で違うんです。同じ一人の子の中にも、ぐんぐん育つ部分もあれば、ゆっくり育っていく部分もありますしね。
文字だって「読める」と「書ける」のタイミングがくるのも一人一人違いますし、「早いからエライ」ってワケでもありません。
「今のその子」のがんばりに、ほめポイントを見つけて!
昨日はまったくできなかったことが、今日はちょっとだけできた! だから「もうちょっとがんばってみる!」。よその子ではなく、日々のわが子の姿に目を向けたら、小さな成長の芽がたくさん見つかるはずです。
その子の得意なことや周りのできるお子さんを基準に、つい子どもに期待しすぎてしまう時には、「ほめライン」を苦手なことに合わせてあげるといいでしょう。
苦手なことや不慣れなことが、「今は」上手にできなかったり、結果的に失敗しちゃったりしても、全然OK。できなくて当たり前!
それより、お子さんの「やってみたい!」「できるようになりたい!」意欲や気持ち、「ここまではできた」「ここだけはがんばれた」ことなどに注目して、気づいたことを言葉にして、ほめてあげるとGood!
ママが「今のその子」のがんばりに気づけたんだもの、焦らなくても大丈夫。はなちゃんのお箸がエンピツに変わる日も、きっと近いと思いますよ。
ココが大切!
雲の上の「理想の子」よりも、目の前のわが子を同じ目線でよーく観ると、気づけることっていっぱいあるんです。
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Profile
おおばみすず/うちの子専門家。発達障害のある長男(中2)、グレーゾーンの次男(小6)、長女(小3)の3人のママ。
著書に「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸ばす120の子育て法」他。
https://www.rakurakumom.com/
漫画イラストレーター。長野在住。3歳&0歳男の子ママ。kodomoeの育児特集で、「ママあるある」をわかりやすくマンガ化することに定評がある。ルナルナで「ねこ夫婦のはてなポスト」シリーズを連載するなど、webや雑誌などで活躍。
Twitter: @toyamachisato
Web: http://chisato.boo.jp/