「もう一回読んで!」は、アンコール。ママパパの読み聞かせが素晴らしかった証拠です。聞かせ屋。けいたろうさんとだいすけお兄さんが対談。【だいすけお兄さんのパパシュギョー!・12】
だいすけお兄さんが、パパやママの代わりにさまざまなジャンルの専門家からお話を聞く「だいすけお兄さんのパパシュギョー!」。
第12回のゲストは、聞かせ屋。けいたろうさん。親子読み聞かせイベントや絵本講座をはじめ、絵本の文章や翻訳も手がけるけいたろうさんの活動の原点は、夜の路上で大人に絵本を読み聞かせる「聞かせ屋」稼業。今回の対談も、だいすけさんへの読み聞かせからスタートしました!
本誌だけでは伝えきれなかったお話を、webでご紹介します!
ストリートミュージシャンから路上の読み聞かせへ
けいたろうさん(以下けいたろう) 僕、高校では軽音楽部でバンドのボーカルをしていて、卒業後に音楽の専門学校に行って、ストリートミュージシャンもしていたんです。
同じ頃、浅草にあった「ウルトラマン倶楽部」というウルトラマンのテーマパークのようなところでアルバイトもしていて。毎日体を使って子どもの相手をする中で、「子どもと一緒に成長していけたらいいな」って思って、保育の短大を受験したんですね。
短大では毎回授業の最初に、絵本を読んでくれる先生がいたんです。それがみんなすごい楽しみで、その授業だけ誰も遅刻してこないんですよ。学生、いわば大人が絵本を読んでもらうその光景がすごく面白くて、自分もやってみたいなと。そこから夜の路上で大人相手に読み聞かせをするようになって。
だいすけお兄さん(以下だいすけ) なるほど、それでなんですね! なんで「路上で読み聞かせ」なんだろうと、すごい気になってました。ストリートミュージシャンの経験から。
けいたろう そうなんですよ。ボイストレーニングとかもしてたので、路上で呼びかけできるだけの声量も度胸も身につきましたし。いやあ、憧れのだいすけさんに、自分がこうやって読み聞かせをする日が来るなんて(笑)。
絵本を誰かに読んでもらうのは、大人だって楽しい
けいたろう そう、僕は短大で先生に絵本を読んでもらったことで「絵本って面白いな」という気づきがあったんです。自分が読む側になると、文を読むことに一生懸命になりすぎて、絵を見てられないんですよね、あんまり。でも読んでもらう側になると、じっくりと見られる。
やっぱり「絵」本だから、文と同じくらい「絵」を味わわないと、本当の楽しさはなかなか見えてこないと思うんです。だから、本当は大人でも誰か別の人に読んでもらってほしい。おうちならパパとママ交替で読むとか、自分も見る側、読んでもらう側に回ると、発見がいっぱいあると思います。
だいすけさんみたいにパパが絵本好きになってくれたら、親子で笑い合えるツールになるので、すごくいいと思うんですよね。
だいすけ 絵本って読んであげることで、家族のコミュニケーションを深めていけることが大きいですよね。「読んで」って言われたら、「あ、ここからはじゃあ家族の時間だね」って思えるようになるといいですよね。
けいたろう そうですね。実際の毎日では、大人はごはんの支度から何からいつも忙しくて、手が離せないこともあると思うんだけれど、「絵本読んで」と言われたら、「あ、今、コミュニケーションをとりたいのかな」って受け止められるといいですよね。
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