腰に負担をかけずに散らかったおもちゃを片付ける。お片付けのフォーム【ヒラガコージの子育てフォーム・7】
2児のパパであるパーソナルトレーナー、ヒラガコージさんが、日々の育児のさまざまなシーンで、よりラクに、体の負担を少なくする動き方や動作のコツをレクチャーします。
第7回 お片付けのフォーム
第7回目は、やってもやっても終わらない!? 子どもが散らかしたおもちゃを片付けるときの正しい体の使い方をご紹介します。
四つんばいになり、両手・両足を床につけると腰が痛くない!
子どもが思いのままに遊んだあとの、散らかったままのおもちゃを片付けることは多いと思います。しかし、低い姿勢は腰などに負担がかかりやすいので、安全かつ体の負担を少なくするような、おもちゃの片付けフォームを修得しましょう!
正しいお片付けのフォーム
人間が低い姿勢を取る際、最も腰に負担をかけないのは四つんばいです。赤ちゃんは骨盤周りの筋肉が発達するまでは四つんばいでハイハイしますし、ぎっくり腰になった時も四つんばいなら動ける、という人も多いです。
この四つんばいを、おもちゃの片付けに応用します。手の平・ひざ・足先を床につけて四つんばいになります。ひざを床につけることで腰を大きく曲げずに済み、負担は一気に軽減します。片手でおもちゃを拾い上げても、反対の手と両ひざの3点でバランスが取れているので安定感がよく、体のどこか一点に無理な力が集中することはありません。
これはNGです!
お尻をつかずにしゃがみこむようにしてしまうと、背骨は丸くなり、さらに足首が硬ければ重心が後ろに寄ります。この状態で手を前に出しておもちゃを拾うと、支点・力点・作用点がバラバラになって、体の使い方に無理が生じます。腰の骨が強く引っ張られてしまい、腰痛の原因になります。
【最後に】
たくさんのおもちゃが散らかっていると、低い姿勢が長時間になるでしょうし、狭い場所におもちゃが入ってしまったときなど、無理な体勢もとらなければなりません。腰に負担をかけないためにも、四つんばいで片付けることを習慣にしましょう!
柔道整復師/パーソナルトレーナー。スポーツクラブのインストラクターを経て、フリーランスのパーソナルトレーナーに。お年寄りからアスリートまで幅広い層の人に、ダイエット、健康増進、身体機能回復を指導。3歳男の子、0歳女の子のパパとして育児も奮闘中!
Instagram: @hiragakoji0916
https://ameblo.jp/ichiza-konryu/
撮影/渋谷和江