ポイントはハンドルの持ち方! 移動中に疲れない、「ベビーカーを押す」【ヒラガコージの子育てフォーム・2】
2児のパパであるパーソナルトレーナー、ヒラガコージさんが、日々の育児のさまざまなシーンで、よりラクに、体の負担を少なくする動き方や動作のコツをレクチャーします。
第2回 「ベビーカーを押す」フォーム
子育てシーンは全てが体力勝負! 無理な体勢で力を入れたり、長時間同じ姿勢をしていなければならないなど身体を痛める危険が潜んでいます。パーソナルトレーナーで2児の父である私、ヒラガコージが正しい子育ての動き、名付けて『子育てフォーム』をご紹介します!
第2回目は移動中に疲れを溜めない「ベビーカーを押す」動作です。
腕と背中をまっすぐにするとラクに押せる
ベビーカーを押すとき、何気なく押しているようですが、実は余計な力を使ってしまっている人が多いのです。
私たちが立った姿勢を保持するためには、背骨近くの背筋を使っています。背中の筋肉はそれ単体ではなく、周りの筋肉と相互関係で動いていて、脚や腕の関節を“伸ばす”ための筋肉との相性は◎。
それらの相性の良い筋肉たちを働かせると、背中に上手に力を入れることができ、少ない力でベビーカーを押すことができます。逆に相性の悪い、腕や足の関節を“曲げる”ための筋肉を使ってしまうと背中に力が入りにくく、必要以上に力を入れてベビーカーを押すことになってしまいます。
正しい押し方
ベビーカーのハンドルは軽く持ち、安全な場所ならば、親指以外の指を伸ばします(①)。
手首をなるべく立てて、肘も伸ばすようにしましょう(①)。
最後に背骨を伸ばし(②)、背中から指先までの関節を「伸ばした状態」にします。
そのまま体全体でベビーカーを押していくと、体幹、背中の力でベビーカーを押すことができて、背中や腕などの関節に負担がかかりにくくなります。
これはNGです!
ベビーカーのハンドルを強く握りすぎてしまうと、肘など関節を曲げる筋肉が反応し、その流れが背骨を丸める筋肉にまでつながります。これを続けてしまうと腰などに負担がかかり、疲れが溜まるだけでなくけがケガのリスクも高まります。
【最後に】
ベビーカーは子どもとの外出時の必須アイテム!
長時間移動してもママが疲れないように、背筋をうまく使って押していきましょう。
柔道整復師/パーソナルトレーナー。スポーツクラブのインストラクターを経て、フリーランスのパーソナルトレーナーに。お年寄りからアスリートまで幅広い層の人に、ダイエット、健康増進、身体機能回復を指導。3歳男の子、0歳女の子のパパとして育児も奮闘中!
Instagram: @hiragakoji0916
https://ameblo.jp/ichiza-konryu/
撮影/渋谷和江