大好きの育て方。【菊田まりこの子ども是好日・18】
生まれながらの質による、得意、不得意なものとは別に、 その子によって「大好きなもの」って出てくるはずなんです。 それは、親が探してあげるものでもなくて、子どもが自分で「好き」を見つけて、 自分の中でどんどん「好き」を育てていけるもののことだと思います。 この育てていくというのは、自分の心のままに「好き」を追い求めること。 子どものその姿は、純粋なエネルギーに満ちていて、 でもたまに滑稽で、見ているだけでも、面白く楽しいものでした。 そうやってママがそばで単純に喜んでいると、子どもって嬉しくて安心らしく、 調子に乗ってもっともっとやるっていうね……。そんな大好きの育て方です。
菊田まりこ
きくたまりこ/絵本作家。絵本『いつでも会える』でボローニャ国際児童図書展で、ボローニャ児童賞・特別賞を受賞。絵本に『ゆきの日』(白泉社)『ひとつぼし』(学研プラス)『月のしずく』(WAVE出版)、育児エッセイに『だっこしておんぶして』『君へのてがみ』(角川文庫)、翻訳を手がけた絵本『わたしのそばできいていて』『おばあちゃんのおくりもの』(WAVE出版)など。
http://kikutamariko.jp