事件はスマホを持つ手の中で起きている!大ヒット漫画『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』ドラマ化記念! 主演の中島健人さんにインタビュー
累計210万部を超える大人気リーガル漫画『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』が、中島健人さん主演で待望のドラマ化!
原作で描かれているのは、社会問題にもなっているネット炎上やSNS トラブル、そしてそれを通して浮かび上がるさまざまな人間模様です。
「しょせん他人事」をモットーに、依頼人や相談者へ感情移入しない飄々とした態度ながら、受けた案件にはベストを尽くす、変わり者の弁護士・保田理を演じる中島さんに、作品にかける意気込みなどをうかがいました!
スマホを持つ手の中で、トラブルは起きているんです
——まず、原作漫画を読んだ感想を教えてください。
中島 この時代にぴったりだなと思いました。やっぱりどこを見てもみんな片手にスマホを持っていて、その手の中でトラブルって起きているんですよ。SNSの誹謗中傷だったりは、明日は我が身だし、そこに着目している漫画って本当におもしろいなって思います。
保田弁護士の軽快さはめっちゃ再現したいなと思っていて、僕、動作とか漫画のコマ通りにやっているところはありますよ。現場にけっこう漫画を持ち込んでいて、実写のお芝居でどういう風に動けばいいだろう……って、スタンバイ中にも読んでいます。第1話にゲストで登場する志田未来ちゃんが、私も見たいって。志田未来に漫画を貸せるなんて嬉しいなっていう感覚になります、はい(笑)。
SNSでひどいことを書いたら、バレるからねって伝えたい(笑)
——SNSの情報開示請求や削除申請など、現代にぴったりな情報がたくさん描かれていますが、中島さんが勉強になったと思う部分は?
中島 困ったら弁護士さんのところに行けばいいんだって、本当に思いました。何かあったらプロに相談することが大事だなと思うし、特にSNSに関しては無限に問題があるので。僕自身もSNSをやっていますが、特にこの半年間はなんて言うのかな、いろんな紆余曲折みたいなものを見てきたし、体感してきた身でもあるので。SNSをやっていたらそれはそうだよなってなる。けっこう僕、そこは無痛なんですよね。意外とそこは保田なのかもしれないです。
でも、やっぱり自分が何かを発言した時に、それが急に大問題になっちゃう可能性もあるじゃないですか。それは一般の方でも普通にあり得るなと。すごくひどいことを書いている人もいるけれど、トラブルになった時に、それが開示されちゃうんですよ。インターネットやSNS上のリーガルはちゃんと整備されていて、自由に思えても全然違うから、気をつけたほうがいい。バレるからね(笑)、っていうことは伝えておきたい。自分のストレスを言うのはいいよ、ただ、人を巻き込むストレスの吐き方はやめたほうがいい。
本当にSNSって諸刃だと思います。みんなが楽しい使い方をしていくために、こうしたらいいんじゃないかっていうのを、このドラマではカジュアルに知れるから。そのために、保田という弁護士をものすごく飄々とした感じで演じています。こう、のらりくらりしながら、ゆる〜くきついことを言ったほうが、「え、怖いかも……」ってなるし、おもしろいのかもしれないなって。
ニュータイプの弁護士ビジュアルを、みんなで作り上げました
——ビジュアル部分で保田弁護士に寄せていったところは?
中島 プロデューサーさんや監督さんとも議論をして、いろんな弁護士さんにも話を聞いたんですよ。こんな弁護士がいても面白いんじゃないかって、衣装も髪型もみんなで調整して作ったので、すごくいい感じになりましたね。どこか見たことがないカリスマ性や個性を出したい。けどやっぱり地に足はつけておいて欲しいっていうところから、今の金髪の色具合とくるくるパーマに落ち着きました。エンタメの部分のちょっとケレン味がある感じと、リアリティの部分が合わさった、ニュータイプの弁護士になったと思います。
「漫画の中から出てきた保田弁護士だよ」って、ゲストの志田未来ちゃんに褒められたのは嬉しかった(笑)。
——実際の弁護士さんからもお話を聞いたんですね。
中島 そうですね。役作りの上で、弁護士について知らないとダメだなと思って。何も知らずに作品には絶対に入りたくなかったので。昔、カメラマンの役をやった時も、カメラマンのアシスタントについていたことがあったんです。今回、弁護士にはなれないから、弁護士事務所に行ったりして勉強しました。この作品を監修していただいている弁護士の清水陽平先生からも、この事件は実はこう、といった話をいろいろ聞けて、楽しいです。弁護士さんの話は面白い! 尊敬している職業ですね。
ネガティブなことが起きても「他人事だし」くらいでちょうどいい
——「しょせん他人事ですから」という保田弁護士のポリシーについては、どう思いますか?
中島 僕もそういう考えのほうがいいなと思う。人は人、自分は自分だし、自分の芝生をいかに青くできるかだと思うので。
でも、人間・中島健人としては、うーん、けっこう他者に対して熱量を思いっきり注いでしまう、そういうメンタリティを持っているんですね。だから体育会系って言われたりもするんですけど。チームを引っ張る時はそれでいいかもしれないけど、全部が全部そうでなくていいって思ってます。
大変なこと、マイナスなこと、ネガティブなことが起きたり、SNSで何かあったとしても、他人事だしなって思えるくらいでちょうどいいんだろうな。「しょせん他人事」っていうのは、メンタルキープにすごくいい言葉だと思います。
——SNSで悩んでいる方も、このドラマを観たら救われそうですか。
中島 いや、かなり救われるんじゃないかな。SNS人口ってめちゃくちゃ多いから、悩んでいる方々は絶対に観たほうがいい。このドラマで、僕は本当に色んなことを伝えたい。しかも面白いので、ぜひ観てほしい。僕は保田という役を通してみなさんに寄り添いたい。そういう気持ちです。
kodomoe8月号では、保田弁護士のパートナーとして案件解決に奮闘するパラリーガル・加賀見灯(かがみあかり)役の白石聖さんと、原作とドラマの法律監修を務める清水陽平弁護士との対談を掲載しています。
中島健人/なかじまけんと
アイドルとしての活躍はもちろん、俳優業でも恋愛モノからシリアスな役どころまで表現者として進化を続けている。グループ(Sexy Zone)卒業後、本作が初めてのドラマ主演となる。
Information
ドラマ8「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」
7月19日スタート 毎週金曜 夜8時放送
※初回は15分拡大 夜8時~ 9時9分放送
放送局:テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送
全国どこからでも「 TVer」でリアルタイム配信
公式HP:www.tv-tokyo.co.jp/hitogoto/
『しょせん他人事ですから
~とある弁護士の本音の仕事~』
左藤真通/原作 富士屋カツヒト/作画
白泉社 1 ~ 6巻発売中 各770円
変わり者の弁護士・保田理が「しょせん他人事」をモットーに、いまや社会問題ともなっているネット炎上やSNS トラブルなど数々の案件を解決。他人事ではいられない、誹謗中傷&情報開示請求などのリアルドラマを描いた話題のリーガル漫画。
1巻が こちらのkodomoe web で無料でよめます!