2020年1月22日

よしお兄さんの「親子でカンタンおうち遊び」。「ブンバ・ボーン!」誕生秘話も♪【『映画 おかあさんといっしょ』公開記念 小林よしひささんインタビュー】

昨春、NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』の11代目体操のお兄さんを卒業後、大活躍中のよしお兄さん。kodomoe2020年2月号では、親子で体幹やバランス感覚を養えるカンタン遊びを、レクチャーしています。本誌では紹介しきれなかった遊びやインタビューこぼれ話を、webで大公開!

子どもを集中させるには、自分が楽しむこと。でも『おかあさんといっしょ』で最強の武器は風船でした(笑)。

よしお兄さんの「親子でカンタンおうち遊び」。「ブンバ・ボーン!」誕生秘話も♪【『映画 おかあさんといっしょ』公開記念 小林よしひささんインタビュー】の画像1

撮影中、キッズモデルのケントくんと、とても自然体で接していたよしお兄さん。けれど、体操のお兄さんになった当初は、試行錯誤の日々だったそう。

小林よしひささん(以下、よし兄):元々子どもに体操を教えていた経験はありましたが、体操のお兄さんとしてのプレッシャーは、大きかったですね。

毎回、撮影に参加してくれる子どもたちを、NHKの入口まで迎えに行くところから、お兄さんお姉さんの役目はスタートします。スタジオでは歌や体操の前に練習もありますし、実際の放送に映っていないところのほうが、時間的には長いんです。練習の後、本番になると、子どもたちから「もっかいやるの~!?」と不満の声があがったりして(笑)。でも、回を重ねるにつれ、子どもは自由なんだな、という感覚が生まれてきました。

私自身が楽しんでいたら、子どもたちも自然に集中してくれます。一緒に楽しく遊んでいる姿を撮影してもらえたらいいかな、という気持ちに変わってきたことで、壁をひとつ超えたように思います。とは言え、撮影になかなか参加してくれない子もいっぱいいました。そういうときは、いろんな声掛けを工夫するのですが、最後の最後、最強の武器は風船でしたね。風船が落ちてくると、それまで一切見向きもしなかった子が、パッと取りに行くという! すげぇな風船って(笑)。 

よしお兄さんの「親子でカンタンおうち遊び」。「ブンバ・ボーン!」誕生秘話も♪【『映画 おかあさんといっしょ』公開記念 小林よしひささんインタビュー】の画像2

 

「ブンバ・ボーン!」は、歌詞の持つパワーからいろんな動きがひらめきました

—―よしお兄さんの代名詞ともいえる「ぱわわぷたいそう」や「ブンバ・ボーン!」は、どのようにして生まれたのでしょう?

よし兄:「ぱわわぷたいそう」は、私が体操のお兄さんになったときに新しく作ってもらったもので、ある程度形ができていたのですが、少しだけ関わらせてもらいました。

たとえば、スタートのインパクトがほしいと思って、曲の始まりで「シャキーン」というセリフを入れたのは、私のアイディアです。朝起きて出かけるまでの、日常のいろんな動きが、体操として入っているんです。

一方の「ブンバ・ボーン!」は、立ち上げから関わらせてもらいました。歴代の体操の歌を分析し、こういう部分はよかった、ここはもっとこうしたほうがいいよね、といったアイディアを出しながら、組み上げていきました。特に走ることは、子どもにとって何より楽しいこと。

ただ、いきなり走り出すと、逆走してぶつかる子もいるんです。そこで、最初にみんなを同じ方向に向かせるようにして、動線を工夫しました。あとは、体を小さくしてから大きく広げていく運動、バランスを取る運動、子どもに人気の“ストップ&ゴー(急に止まる・走る)”なども入っています。

最初にいくつか歌の候補を用意してもらったのですが、「ブンバ・ボーン!」を見た瞬間、「これしかない!」とピンと来たんです。大地を感じる曲のイメージがサッとわいてきて、動きも浮かんできました。フレーズのパワーを感じたんです。よりよくしたいと悩みながら作った「ブンバ・ボーン!」を、私の代名詞と言ってもらえるのは、とて嬉しいです。

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