うたのお兄さん・横山だいすけスペシャルインタビュー「だいすけ君の歌はつまらないといわれました(笑)」
親子でいろんなことを共有する姿は素敵だと思う
――児童文学では、『飛ぶ教室』がお好きだと伺いました。
はい、小学生の頃に親に薦められた本で、まず『飛ぶ教室』という題名に惹かれ、読んだらどんどん引き込まれていって。少年たちの日常生活の中に、葛藤や友情があったり、苦労したり。大人になって改めて読むと、もう大号泣。心の動きや背景が緻密に描かれていて、少年のひとりが経済苦で親に会えないシーンとか、親子双方の気持ちが心に響きます。少年たちの友情に基づいた行動でも、先生の立場としては受け入れられない、それでも君たちの気持ちはわかると先生が子どもたちに諭していく場面なんて、小学生向けとは思えない、本当に深いなあって。
小さい頃は絵本も親がいっぱい読んでくれました。『泣いた赤おに』や『ごんぎつね』、宮沢賢治の『オツベルと象』とか。『おじさんのかさ』は家でよく音読していて、母親の前でいつも読まされるんですよ。「あめがふったらポンポロロン、あめがふったらピッチャンチャン」って、やっぱり男の子としては恥ずかしくて、棒読みで読むと「違う! 楽しさが伝わってこない、ちょっとお母さんが読んでみる。あめがふったらポンポロロン~♪」って。そんな楽しい思いも、「そんなの読めないよ」って悔しい思いも、よく覚えています。
母親が本好きだったんです。新学期に教科書をもらうと、「国語の教科書貸して」って言われて。中の『ごんぎつね』を読んで突然泣き出す、みたいな。そういう家族の思い出はすごく覚えています。その中で大切にしたいと思うことや、親がそうしてくれたから自分が今これを大切にできるんだな、って気づきもいっぱいありますし。「口うるさいなあ」って思っていたけど、振り返るとあたたかいなと思うことや、何も言わずに見守っていてくれたことが自分が一歩踏み出すきっかけになったこともありますし。まだ僕は育児をしていないですけど、親子でいろんなことを共有したり、話したりする姿は、すごく素敵だなって思います。
――ご自身もそういう親御さんになりたいなあって、思いますか。
なりたいですね。本当に子どもが好きなので。番組で子どもたちに会える瞬間もかけがえのないものですが、自分の子どもを持ったときに、成長を見られる、それをずっと積み重ねていける、それを経験してみたい気持ちはあります。育児はうれしいことだけではなく、苦労の方が多いのかもしれないですが、大変なこと、苦しいこと、楽しいことや涙、いろんな経験がすべて思い出として残っているって、お手紙に書いてくださった方がいっぱいいらっしゃるので。
――ブログも大人気ですが、写真がアップできていないとご両親から連絡が来るそうですね。
両親も、親戚や古くからの友達もみんな、本当に僕のことをよく知っているので。機械音痴なのも。何かあるとすぐ連絡をくれて、どんなに大きくなってもいつまでも子どもは子どもで、そうやって心配してくれるんですね。でもなんかねえ、ミスしちゃうんですよね。写真が載らなかったり、同じ記事上げちゃったりとか。
――読者が多いと、また大変ですね(笑)。卒業後もそれこそ家族や親戚のように、全国のファンに見守られ続けて。
そうなんですよ。パッと撮った写真に「あ~、お兄さん、なんかつけてますね、オシャレ~」って、実際は、お弁当を食べたときにつけっぱなしだった輪ゴムなんてことも。よく見ていらっしゃるなあって。「お兄さん」時代をずっと知ってる方も多いので、「ああ、お兄さん、この顔は緊張してるな」とか言われると、ドキッ、バレてる!?みたいな(笑)。何かに初出演のときは、「親のように心配です」と見守ってくださる方も多くて、本当にありがたいです。そうやって思っていただくのはうれしいです。ちょっと恥ずかしいところもありますが(笑)。
CD
映画「くまのがっこう&ふうせんいぬティニー」主題歌
「さよならだよ、ミスター」
好評発売中 SMM itaku (music) 1080円
親から子への旅立ちのエールをテーマにだいすけお兄さんが歌う、ママ&パパへの応援ソング。初回特典にくまのがっこう&ふうせんいぬティニーステッカー、横山だいすけステッカー。
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