2026年8月21日

『クリームソーダのしゅわお』【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより 第377回】

kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子の読み聞かせにこんな絵本はいかがですか。

『クリームソーダのしゅわお』
出口かずみ/作・絵 世界文化社 1650円

8月も下旬になりましたが、まだまだ続きそうな暑さの日々。
この時期に恋しくなる冷たい飲み物といえば、緑のしゅわしゅわにアイスにさくらんぼ、見た目も愛しいクリームソーダ!
そんなクリームソーダが主役の絵本、『クリームソーダのしゅわお』をご紹介します。

ある町の昔ながらの喫茶店、「喫茶なかよし」。
クリームソーダのしゅわおは、レモンスカッシュのレスカちゃんをはじめ、いろんなメニューの仲間たちと暮らしています。
しゅわおが好きなのは、お店に来たお客さんのお話を聞くこと。
すごいお話に驚いて、シュワシュワシュワ!
愉快なお話に喜んで、シュワシュワシュワ!
ソーダの泡が、思わずはじけてしまいます。

今日やってきたのは、小さな男の子とお母さん。
「ぼく クリームソーダが いいな!」
しゅわおはうれしくて、泡がシュワシュワ。
テーブルに運ばれると、男の子は目を輝かせて大喜び。
「ああ、おいしい!
いきかえったー!」
外はとても暑かったので、なおさらです。
そしてお母さんに、今夜の花火大会がどんなに楽しみか、話し始めます。
夜空にきらきら光る花火、大きいのかな? たくさんあがるのかな?
それを聞いていたしゅわおも、花火に興味津々。
(すごーい! はなび、みて みたい!)
体中の泡がシュワシュワわきあがって、思わず……。

作者は、ゆるっと楽しい絵本をたくさん描いている出口かずみさん。
5人家族全員がうろおぼえな「うろおぼえ一家」シリーズ(理論社)、マクドナルド「ほんのハッピーセット」から単行本化された『ぼくらニセなかよし』(小学館)など、どれもくすっと愉快な作品ばかり。
『クリームソーダのしゅわお』はもちろん、夏の疲れた体も心もほどけるようなお話の数々を、ぜひ家族みんなでお楽しみください。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、司書、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母

 

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