2021年6月8日

『かたつむりの でんでんちゃん うまれたよ!』【今日の絵本だより 第215回】

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kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『かたつむりの でんでんちゃん うまれたよ!』【今日の絵本だより 第215回】の画像1『かたつむりの でんでんちゃん うまれたよ!』
たけがみたえ/作・絵 須田研司/監修 童心社 1430円

前回に引き続き、今回も虫にちなんだ新刊絵本をご紹介。
『かたつむりの でんでんちゃん うまれたよ!』は、赤ちゃんカタツムリのでんでんちゃんが、大きくなって卵を産むまでのお話です。

まだ産まれたばかりの小さい姿でも、ちゃんと殻をしょっているでんでんちゃん。
暖かいうちに柔らかい草や葉っぱをたくさん食べて、冬になったら殻にとじこもり、冬眠します。
それを繰り返して3年目、殻も体も大きくなって、うずまきの数も増えました。
柔らかい体を上手に使って、でんでんちゃんは植物の細いつる、でこぼこの実、離れた葉っぱの間、どんな道だって器用に進みます。
太陽がぎらぎらの暑い夏は、体が乾かないように、葉っぱにくっついておやすみなさい。
やがて、でんでんちゃんは別のカタツムリに出会い、卵を産むための準備をします。

カタツムリにオスとメスの区別はないこと、コンクリートも栄養にしていること。
お話を読みながら、「そうなんだ!」と改めて驚くことがいっぱい。
身近なようでいてなかなか知らない、カタツムリの不思議な生態を学べます。

『でんでんちゃん』と同じ「むしのたまごシリーズ」からは、『かぶとむしの ぶんぶんちゃん うまれたよ!』も同時発売中。

『かたつむりの でんでんちゃん うまれたよ!』【今日の絵本だより 第215回】の画像2ねもとまゆみ/作 たけがみたえ/絵 須田研司/監修 童心社 1430円

普段はオスに注目されがちなカブトムシですが、メスにはツノがない理由など、ぶんぶんちゃんを通じて知る新しい発見が、こちらもいっぱいです。
虫が好きなお子さんはもちろん、「虫はちょっとこわい……」というお子さんも、きっと今までより虫が身近に思えるはず。
もちろん、虫が苦手な大人にもおすすめ。
「出産」を経験したママたちなら、「産卵」にもきっと「仲間!」感を覚えられると思います。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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