2019年10月23日

『ハロウィンのおきゃくさま』【今日の絵本だより 第82回】

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kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『ハロウィンのおきゃくさま』
レオ・ランドリー/作 木坂涼/訳 光村教育図書 本体1100円+税

もうすぐハロウィン。
最近では秋になると、いろんなお店がハロウィンカラーに彩られるのが、すっかりおなじみになりましたね。
今回は、今シーズンに翻訳出版されたばかりの、かわいらしいハロウィン絵本をご紹介します。
『ハロウィンのおきゃくさま』。

まっしろなおばけのオリバーが、ふわりふわりと空を飛び、森のあちこちに大きな袋で手紙を届けます。
ほうきが目印の家に、1通。
こけむしたお墓に、1通。
ひんやりしたほら穴の入口に、1通。
中味はハロウィン・パーティーのおしらせ。
でもオリバーは袋から手紙を1通、落としてしまったことに気づきませんでした。

さあ、パーティーの日、仲間たちが次々にオリバーの家にやってきました。
魔女、ガイコツ、おばけの仲間。
全員そろったと思ったら、トントントン、とノックの音。
ドアを開けると、「トリック・オア・トリート!」
オリバーが落とした手紙を手にした、人間の子どもがふたり立っていて……。
さあ、みんな、どうする?

アメリカ発の絵本ですが、シンプルな線と色のせいか、とても親しみやすい空気感。
こってりアメリカンスイーツではなく、あっさり食べやすい和菓子のような。
ドキドキもハラハラも、まったく無縁。
こんなにのんびりほっこりのハロウィン絵本、あったかしら。
オリバーも魔女も、出てくる誰もが、いつもにっこりしているからでしょうか。
読後はこちらも、ふふっと口元がゆるんでしまうのです。

おそろし系のキャラクターやアイテムが多い、ハロウィン。
怖いものはまだまだ苦手な小さいお子さんにも、安心して読める、ハッピーな一冊ですよ。

次回もハロウィンの絵本をご紹介します、お楽しみに!

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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