『ねたあとゆうえんち』や『よなかかいじゅうイビキラス』（ともに白泉社）などでおなじみの絵本作家でイラストレーターの大串ゆうじさんが、子育ての中で日々湧いてくる「妄想」を描きます！

こんにちは。今回は「キャラクター」をテーマにしてみたいと思います。というのも、最近、息子・フジオ(4歳)に急にポケモンブームが到来してきたみたいで、ポケモンの本やYouTubeを見たがったり、いつの間にか覚えたポケモンのキャラクターの歌？をお風呂で妻と一緒に大合唱していたり、街を散歩中などに遠くのコンビニの店内に貼ってあるポケモンのポスターをみつけては「あっ、ピカチュー！」と叫んだり（大人は「どこどこ？」となってしまうのですが、ゴチャゴチャした風景の中から好きなものを瞬時に見つけ出す能力にはビックリさせられます）、彼の頭の中はポケモンでいっぱいなのです。

僕は今までポケモンには疎かったのですが、クリエーターのはしくれとして、息子がこんなに夢中になることに対してちょっとくやしかったり、嫉妬もしてしまうのです。むむむ……、と思い、息子の横から本を覗いたところ、どうやらポケモンにはいろいろな種類が存在するらしく、カラフルなキャラクター達がいっぱい並んだ一覧を見ると、確かにけっこうワクワクさせられます。「なるほど。かわいかったり、憎めないキャラクターがいっぱいゴチャゴチャいる感じ……。これはコレクション欲も刺激される……」。

その昔、僕が小学生の頃、ビックリマンシールが大流行して、僕は寝る前に枕元にコレクションのシールをズラ～と並べては、それをながめながら眠りに落ちるのが大好きでした。あの頃は「一生かけてビックリマンシールをぜんぶ集めるぞ……」と誓うくらいに夢中になっていました。たしかビックリマンも多種多様なキャラクターがいっぱいいて、キャラ名を覚えたり、秘密のストーリーなんかを調べたりするのがたまらなく楽しかった思い出があります。

……ということで、今回は僕なりにキャラクターを考えてみることにしました。

自分が好きなもので、いっぱい種類があるもの……。となれば居酒屋のお酒の「おつまみ」はいいんじゃないかな？と思いました。うまくいけば子どもから大人まで愛されるキャラクターになるのでは!?　そしてなによりフジオの心を掴みたい！

第19回　妄想おつまみキャラ図鑑

まずはズラッと10キャラを

最後は、今はなき伝説の「おつまみキャラ」

進化バージョン

そして、ポケモンはどうやら「進化」をするらしく、そこもまたフジオが興奮してるポイントみたいなのです。なので「ヤッコイ」の進化バージョンも考案しました。

最後は全員集合で

時々公園で小学生くらいの男の子が4、5人くらい集まって、カードゲームでワイワイしてる風景を目にします。あれと同じように「おつまみキャラ」をカードにしたら、ビックリマンシールを集めてた頃に戻った気分で大人も居酒屋でワイワイ楽しめます。

以上、妄想おつまみキャラでした。

フジオにプリントして見せたらとても喜んでくれて、全キャラをハサミで切り取って壁に貼ってくれました。「ニタマゴン」がお気に入りみたいです。良かったです。

次回はまた違うテーマで妄想してみたいと思います。ありがとうございました！

おまけ・ぬりえバージョン

居酒屋でおつまみが来るまでの暇な時間や子どもが暇そうな時などに。よかったらプリントして、遊んでください。

※こちらからダウンロードできます。（Ａ４サイズの紙にプリントしてお使いいただけます）

大串ゆうじ
おおくしゆうじ／1976年茨城県出身。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業。個展などで作品を発表しながら、雑誌、テレビ、広告などのイラストレーションで活躍。著作絵本に『よなかかいじゅうイビキラス』、『ねたあとゆうえんち』（白泉社）『しょうてんがいくん』（偕成社）がある。
www.senggeng.com/kushi/