書店員さんおすすめの新刊絵本。児童書の目利きが厳選した絵本7冊をご紹介【東京都・八重洲ブックセンター ルミネ荻窪店】
ノラネコぐんだん新グッズ発売のおしらせ
児童書の「目利き」である書店員さんに、新刊絵本の中から、親子で一緒に楽しめて、読み聞かせにもぴったりなイチ押しの7冊を紹介してもらいました。今回、絵本を選んでくれた書店員さんは、八重洲ブックセンター ルミネ荻窪店の有賀美輪さんです。(2024年9月~10月刊行分よりセレクト)
クジラがしんだら
4歳〜
優しいイラストで描かれたクジラの死から始まる命のリレー
『クジラがしんだら』
江口絵理/文
かわさきしゅんいち/絵
藤原義弘/監修
童心社 1980円
「あんなに大きなクジラが死んだらどこに行くのかな? クジラの体は深海に落ちて、クジラを食べて深海の生き物は命をつなぎます。絵本の最後には深海の生き物の紹介が!」
たれてる
3歳〜
たれる!とページをめくる手が止まらない
『たれてる』
鈴木のりたけ/作 ポプラ社 1210円
「鈴木のりたけさんの目にもおいしい絵本。絵のドーナツがおいしそう! かけたチョコレートがたれて、たれて、最後には⋯⋯!?」 裏表紙まで続く物語にわくわくしてしまいます」
もう ねむる じかん
3歳〜
こうさぎとパパの大事な時間
『もう ねむる じかん』
エイミー・ヘスト/文 レナータ・リウスカ/絵
いわじょうよしひと/訳 岩崎書店 1595円
「夜は子どもにとって特別な時間。両親の部屋まで行くのも冒険だったなあと思い出します。眠る前の時間、お父さんと子どものあたたかいふれあいに心がほっとします」
キノコのしろちゃん
3歳〜
ありのままの自分を好きになる
『キノコのしろちゃん』
真珠まりこ/作 白泉社 1210円
「貼り絵でキノコの世界をとてもキュートに表現しています。キノコのしろちゃんがとってもかわいい! みんなそれぞれ違っていて、それぞれの魅力があるんだよと教えてくれます」
きょうりゅう たんけんたい
3歳〜
語りかけてくる文が読み聞かせにぴったり
『きょうりゅう たんけんたい』
アレックス・ラティマー/絵
聞かせ屋。けいたろう/文 KADOKAWA 1540円
「赤ちゃん恐竜のために、仲間の恐竜たちが海へ、山へ、空へ、プレゼントを探しに行きます。カラフルポップな絵柄と読みやすい文章のため、何度も読みたくなります」
はたらく くるまたちの はたけしごと
3歳〜
人気シリーズ最新作は農場が舞台
『はたらく くるまたちの はたけしごと』
シェリー・ダスキー・リンカー/文 AG・フォード/絵
福本友美子/訳 ひさかたチャイルド 1650円
「農場で働くくるまたちの、春夏秋冬の活躍を描いた絵本。くるまたちがイキイキと働き、ガンバレ!と応援したくなります。丁寧に色付けされた四季の風景にも注目です」
かがやく いのちの たび Why Not?
5歳〜
自分の可能性を信じてみよう
『かがやく いのちの たび Why Not?』
コビ・ヤマダ/作 ガブリエラ・バロウチ/絵
前田まゆみ/訳 パイ インターナショナル 1760円
「子どもの心に語りかけるような詩のような文体で、未来への希望・生きるヒントを与えてくれます。挿絵がとても繊細で美しく、イラストを眺めるだけでも楽しめる1冊です」
今回選んでくれたのは
八重洲ブックセンター ルミネ荻窪店
有賀美輪さん
ありがみわ/「お客様に新しい発見や楽しい体験をして頂ける書店作りを目指しています」
ShopData
東京都杉並区上荻1-7-1 ルミネ荻窪4F
10:00~22:00 ☎︎03-3392-8886
HP www.yaesu-book.co.jp
(kodomoe2025年2月号)