児童書の「目利き」である書店員さんに、新刊絵本の中から、親子で一緒に楽しめて、読み聞かせにもぴったりなイチ押しの7冊を紹介してもらいました！
今回、絵本を選んでくれた書店員さんは、京都府・大垣書店 イオンモールKYOTO店の岸 朋子さんです。
（絵本は2023年5月～6月刊行分よりセレクトしています）

おきにいりの
しろいドレスをきて
レストランにいきました

3歳〜
次々伝搬する心の叫び
ナンセンスさがたまらない！
『おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました』
渡辺朋／作　高畠那生／絵
童心社　1650円

「女の子の白いドレスにケチャップがぽとっ。『ががががーん』『げげげげーん』と、ほぼ擬音語で構成された奇想天外さが秀逸なこの絵本は、第10回絵本テキスト大賞受賞作です」

ぷっくり ぽっこり

0歳〜
さわって楽しい、さわられてうれしい
『ぷっくり ぽっこり』
中村至男／作　偕成社　880円

「小さな穴があいている小さな絵本です。ページをめくりながら、本の真ん中にあいた穴から指をはみださせて……ぷっくり、ぽっこり！　楽しい新感覚しかけ絵本です」

ぱんですよ

1歳〜
まるいぱん、しかくいぱん……どれが好き？
『ぱんですよ』
大森裕子／作　白泉社　1100円

「ふわふわでサクサクの、いろんな形のパンが出てきて楽しい！　大人気『パンのずかん』のベビー版。赤ちゃんと一緒に好きなパンを選んだり、食べっこしたりと楽しめる一冊です」

パンダのおさじと
フライパンダ

3歳〜
呪文をとなえて踊ってみよう！
『パンダのおさじとフライパンダ』
柴田ケイコ／作　ポプラ社　1540円

「『アポパイ ポコパイ パンパンパン　パンダッチュの ポー』不思議な呪文を唱えると、フライパン『フライパンダ』からパンダ料理ができあがります。くせになる面白さです」

おじいちゃんのくしゃみ

4歳〜
迷惑なくしゃみ、実はすごいんです
『おじいちゃんのくしゃみ』
阿部結／作　福音館書店　1540円

「おじいちゃんのくしゃみは世界一！　大きなくしゃみであんなこともこんなこともできてしまうんだそう。おじいちゃんと孫娘の微笑ましい交流を描いた、ユーモアあふれるお話」

ぼくのサビンカ

4歳〜
柔らかな筆致で描かれた猫との日常
『ぼくのサビンカ』
ラデック・マリー／文　出久根育／絵・訳
ブロンズ新社　1540円

「少年と猫のいとおしい時間が流れ、幸せな気持ちになります。作家の出久根育さんが実際にサビンカという猫を飼っているそうです。だからこんなに愛があふれているんですね」

かいじゅうポポリはこうやって
いかりをのりきった

5歳〜
「上手に怒る」ってどうすればいいの？
『かいじゅうポポリはこうやっていかりをのりきった』
新井洋行／作　岡田俊／監修　パイ インターナショナル　1485円

「感情をめぐる絵本シリーズ、第2弾！　『いかり』の感情を爆発させず、抑え込まず。上手に向き合い、『ことば』にできるように、ポポリと一緒に学べる絵本です」

（kodomoe2023年10月号掲載）

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