2018年9月13日

連載 今日の絵本だより『いいからいいから』

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kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『いいからいいから』
長谷川義史/作 絵本館 本体1300円+税

 

もうすぐ敬老の日。
絵本界にはすてきなおじいちゃん、おばあちゃんがたーくさんいて、どの作品を紹介しようか悩むのですが、おじいちゃんの絵本と言えば、やはりこれははずせないでしょうか。
『いいからいいから』。

ある日の夕方、ぼくの家に突然やってきたかみなりの親子。
おじいちゃんは
「いいから、いいから。
せっかくきてくださったんじゃ。
ゆっくりしてください」
と、ごはんやお風呂でおもてなしします。
かみなりの親子におへそを取られてしまっても、
「いいから、いいから」。
おじいちゃんとぼくのところには、こんな具合に、シリーズ2巻目ではおばけ、3巻は貧乏神、4巻は忍者、最新刊の5巻では宇宙人がやってきます。
誰が来ても、何があっても、いつも笑顔で「いいから、いいから」のおじいちゃん。
「いいから、いいから」と何回も声に出して読んでいると、なんだかこちらもふわーっと、「まあ、いいから、いいから」という気になってくるのです。

帯にある長谷川義史さんの言葉が、またいいのです。
「おこってはいけない
だれかがおこるとだれかにでんせんして
だれかがまたおこる。
それがまただれかにでんせんして
なーんにもいいことない。
せかいをへいわにするほんきのあいことば
『いいからいいから』」

もう、この帯を家訓として家の壁に貼っておきたいくらい。
世界を平和にする、本気の合言葉。
確かにです!
「子どもにいろいろ、うるさく言いすぎちゃったな」なんて日は、おやすみ前に『いいからいいから』を一緒に読めば、ママの気持ちもゆったりほぐれていきますよ。

次回は、おばあちゃんの絵本をご紹介します。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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