とっても大事な性教育のキホン「水着ゾーン」を教えよう。3歳からの性教育のすすめ
「性教育なんてまだまだ先でいい」と思っていませんか? 大切なわが子が性犯罪被害に遭わないためにも、今のうちからの性教育は必須! 学校では教えてくれない大事なこと、ぜひおうちで子どもに伝えてください。
準備が整ったら……
さっそく実践してみよう
ちょっとずつ心の準備を整えていったら、いよいよ実践へ。子どもは恥ずかしいとは思っていません。勇気を持って“明るく”進めましょう!
自分だけの大切な場所!
性教育で大事なことのひとつが「体には人に見せたり触らせてはいけない大切な場所がある」と教えること。プライベートゾーンのことですが、子どもにもより分かりやすく「水着ゾーン」と伝えてみて。水着ゾーンという基準があれば性被害から逃れることができ、うっかり加害者になることも避けられます。
「水着ゾーン」とは
・口と、水着を着て隠れる場所を指す
・男の子も女の子も、口、胸、性器、おしり
・自分だけの大事な場所
水着ゾーンは
「見せない」!
「触らせない」!
「触らない」!
性の話はお風呂で
リラックスしながら
くつろいだ気持ちで親子で向き合えるお風呂タイムは、性の話がしやすい時間。はだかになっているので、子どもは目で見て理解しやすいというメリットも。性の話、と意気込まずとも、いろいろな話をしてコミュニケーションを深めて。
パンツ洗いから
やってみよう!
小学校高学年になれば、女の子はおりものや生理が、男の子なら早い子は精通が始まります。パンツを汚したことを子どもが隠したいのに、ママが「気にしないで」とか「いつ来たの?」と聞くのは×。子どもの心を傷つけないためにも、ママが変な気遣いをしないためにも、小さなうちから自分で自分のパンツを洗わせるというのも手!
絵本を使うと
子どもが興味を
持ちやすい
絵で見てイメージがつかめる絵本も、性教育の強力な助っ人。絵本が好きな子なら、性の話もすんなり心に入っていきます。ただし渡しっぱなしはNG。ママが読み聞かせをして、その後「あなたもこうして生まれたんだよ」など、子どもと語り合うことが何より大事です。
『あかちゃんは どこから くるの?』
しかけ絵本で楽しく学ぼう
『あかちゃんは どこから くるの?』
ケイティ・デインズ/文 クリスティーヌ・ピム/絵 みたかよこ/訳 大日本絵画 1870円
あかちゃんはどうやって生まれ、成長していくのか。めくるしかけの下には、子どもが知りたい「命」についての答えが。
『わたしのはなし』
自分を守る大切さを伝える
『わたしのはなし』
山本直英、和歌山静子/作
童心社 1540円
みんなのなかで生きているわたし、わたしをいちばん最初に守るのはわたし。子どもにも分かりやすくプライベートゾーンを教え、自分の心と体を守る大切さを説きます。
『おちんちんのえほん』
男の子が自分の体を知るための絵本
『おちんちんのえほん』
山本直英/文 佐藤真紀子/絵
ポプラ社 1320円
大事なおちんちんの存在、その機能、プライベートゾーンまで、おちんちんについて伝えたいことがていねいに描かれています。自分の体に興味を持ち始めた男の子にぜひ。
教えてくれたのは
のじまなみさん
のじまなみ/性教育アドバイザー。看護師の経験から正しい性教育の必要性を感じ現職に。著書に『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)がある。3人の女の子のママ。
イラスト/matsu(kodomoe2020年2月号掲載)