小児歯科医に聞く、矯正にかかる費用や期間とは?【子どもの歯科矯正・2】
2020年2月12日

小児歯科医に聞く、矯正にかかる費用や期間とは?【子どもの歯科矯正・2】

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子どもの歯並びが悪い、かみ合わせが気になる……。矯正したほうがいいのかな? などと考えるママも多いことでしょう。いつまでやればいい? いくらくらいかかる? どの歯科医院を選ぶべき? など、子どもの歯科矯正について、小児歯科学会認定専門医の網野重人先生に教えていただきます。
全3回の連載、第2回目は「矯正の種類や費用について」です。

Q 矯正にはどんな方法がありますか? また何年くらいかかるのか、費用も気になります。(カナココさん/6歳女の子ママ)

矯正にはどんな種類がある?

「矯正には大きく2種類(2段階)あり、1つは成長を利用してあごを広げるもの、もう1つは歯列をきれいに整えるものです。前者の装置には取り外し式や固定式のものがあり、後者の装置はボタン+ワイヤーのものやマウスピースタイプもあります。歯の状態やライフスタイルによって、適したタイプを選びます」

矯正には何年くらいかかる?

「あごの大きさも歯並びも、成長にともなってどんどん変わっていきます。そのため矯正は2段階あると考えてください。あごの大きさを広げるのが第1段階(第1期)、その後歯列を整えるのが第2段階(第2期)です。どちらかだけの人もいれば両方おこなう人もいるので、一概に『何年』と言うのは難しいです。

第1期は、装置をつけている期間だけなら1年前後が一般的ですが、成長期であごの大きさも変わっていくため経過観察も含めると数年単位。まずは小学校卒業までに第1期の矯正をして“ひとまずのゴール”とする場合が多いです。

その後永久歯が生えそろった後(女の子は16歳ごろ、男の子は18歳ごろ)に第2期の矯正をする場合は、歯の動きやすさや装置の装着状況も影響するので、個人差がありますが、一般的には数年かかります。

とは言え、その後にまた戻ってしまったり、どの状態を『治療完了』とするのかも個人で考え方に違いがあります。ゴールをどこに設定するかで治療期間は変わってくるでしょう」

矯正にはいくらかかる?

「あごを広げる場合、装置代でまず25~30万円ほどかかる場合が多いです。その後月1回経過を見るために診察を受ける際に1回3000~5000円程度。歯並びを治す第2期の治療も行う場合も、装置代と月1回の受診代がかかり、第1期と2期を合わせてトータルで100万円くらいが一般的のようです。

矯正は『将来的に歯並びが悪くならないように』という予防的な処置や審美目的のため、基本的には保険適応にならず、ほとんどすべての場合が自由診療。ですが医療費控除の対象にはなるので、治療費自体は100%自費負担ですが、確定申告をすれば控除分のお金が返ってくることもあります」

※歯科矯正の医療費控除についてはこちらを参照
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1128.htm

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網野重人先生
あみのしげと/「桜堤あみの歯科」院長(東京・武蔵野市)。日本小児歯科学会認定専門医。昭和大学歯学部卒業。地域の子どもたちのかかりつけ歯科として、それぞれの子どもの成長に寄り添った診療を提供。日々の診療やメディアを通じて予防歯科にも力を入れる。

取材・文/遊佐信子
Photo by Adobe Stock

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