クリスマスカードや年賀状にも。「消しゴムはんこ」でパターンあそび 前編
1 転写する
ウエットティッシュなどで、消しゴムの表面の粉をふき取る。
図案にトレーシングペーパーを重ね、シャープペンシルで写す。
写した面を下にして、消しゴムにのせる。ずれないように手で押さえながら爪でこすり、図案を転写する。
転写できたところ。
2 全体を彫る
図案の周りに5㎜位余白をとり、カッターの刃を垂直に下ろして切り出す。
余分な部分を切り落とす。
輪郭に沿ってデザインカッターの刃を外側に傾けて入れ、図案の外側を一周彫る。ゆっくりと消しゴムの方を動かすのがポイント。
1回目に彫った線に対し、V字の溝ができるように図案の外側から刃を入れて彫る(V字の溝を彫るプロセスは転写線の上を三角刀で1周彫ってもよい)。
1周彫り終わったところ。V字の溝ができている。
周りの余白を彫っていく。横から溝に向かってスライスするように刃を入れる。
周りをはがす。
余白の面積が広いときは、半分に分けて切り出す。まずは、中央に切り込みを入れる。
先程と同様に横から刃を入れ、半分はがす。
残り半分も同様に刃を入れ、はがす。
インクが付かないように土台の部分の角全ての面取りをする。
POINT
断面が台形になるように彫ると、安定して押しやすく、丈夫なはんこになる。
根本にかけて細くなるように彫ると、押しにくく、折れやすい。
3 細部を彫る
丸型にくりぬく(マイマークのウサギ&魚の目など)
丸の内側に向かって刃を傾けて入れ、まず半分彫る。
消しゴムの向きを変え、もう半分も彫る。
彫り終わったところ。
細い線を付ける(年賀状のみかん、富士山など)
三角刀で転写線の上を彫る。力を入れて彫ると太く、軽めに彫ると細くなる。
小さな穴をあける(年賀状の梅、マイマークの洋梨など)
芯を出さない状態のシャープペンシルの先で刺す。
4 押す
インクを持ち、はんこに軽く押し付ける。ムラなく、たっぷりと。
消しゴムはんこの背の部分全体に力を入れ、しっかりと押す。
2色以上使う場合は……
はんこの色を付けたい面にそれぞれの色のインクを押し付ける。
使ったあとは!
印面をウエットティッシュできれいに拭くか、水洗い。細かいゴミが気になる場合は、ねりけしで掃除します。消しゴムがくっついてしまうプラスチックケースは避け、紙の箱などに入れて保管しましょう。