野菜を長持ちさせる保存法&冷凍庫に入れておきたい意外な食材。平岡淳子さんの「冷蔵庫の使いこなし術・野菜室&冷凍庫」
毎日、悩まず、簡単においしい料理を作りたいなら、冷蔵庫の中を見直しましょう。
冷蔵庫使いの達人、フードコーディネーター平岡淳子さんの「お手本冷蔵庫」を拝見します! 今回は、野菜室と冷凍庫のスペースの活用術を紹介します。
お手本冷蔵庫・1~3段目はこちら、4段目&チルド室はこちら
野菜室
トレイ付きの野菜室。取り出しやすいトレイには使いかけの野菜や粉もの、乾物などを、下には大きめ野菜やワインなどを入れましょう。
20)小麦粉
小麦粉や米、パン粉などは冷蔵庫へ入れておくと長持ちします。小麦粉は保存袋に入れて、空気にふれさせないようにしましょう。
21)ミニトマト
洗ってから保存袋に入れておけば、子どもの「おなかすいた~」の声にすぐ対応できます。つぶれやすいので上段へ。
22)使いかけ野菜
小さなボックスを用意し、使いかけ野菜は一か所に。ころころ転がって、冷蔵庫の中で行方不明になりやすい、柑橘類も一緒に入れて。
23)葉もの野菜
葉物野菜は新聞紙にくるみ、立てて保存しましょう。「畑にあったのと同じ状態でしまうと持ちがいいのでお試しを」
24)豆苗
「豆苗などは長持ちする袋に入っているので、そのまま冷蔵庫へしまいます」。場所に余裕があれば立ててしまって。
25)キャベツ
使いかけの野菜はカットした面をしっかりラップで密閉してしまいます。白菜や大根など大きめ野菜はトレイではなく、下の野菜室へ。
26)長ねぎ
長ねぎは新聞紙にくるんで保存すると、乾燥が防げて長持ち。これもできるだけ立てて保存を。切ったものも同様です。
冷凍庫
冷凍庫はぎゅうぎゅうに詰め込むことで食材同士で互いに冷やし合うので、縦にすき間なく詰めましょう。左上のトレイには「今、冷凍したいもの」を置いて。
27)乾物類
冷凍庫の中は最も乾燥しているので、乾物を保存するのに最適です。匂いを吸わないよう「きちんと密閉」がポイント。
28)パン
パンの保存も冷凍庫がおすすめ。食べるときは凍ったままトースターで焼くと、焼きたてのおいしさに。1枚ずつラップに包んで冷凍。
29)マッシュかぼちゃ
ゆでたかぼちゃやじゃがいもは、そのまま冷凍するとスカスカな食感に。マッシュしてから冷凍してサラダなどに活用を。
30)きのこミックス
きのこはほぐしたり、食べやすい大きさに切ったりして冷凍を。冷凍することで旨味が増し、さらにおいしくなります。
31)枝豆
さやごと冷凍してもOKですが、さやから出しておくと一層、使いやすいです。そのまま加えるだけで、料理やお弁当の彩りに。
32)下味付き鶏肉
肉類はひと手間でも味をつけてから冷凍すると結局は時短に。鶏もも肉に調味料を加え、唐揚げ用に準備。すぐ調理できて便利。
33)餃子の肉ダネ
豚ひき肉とカットした長ねぎ、にら、キャベツなどを混ぜて作った餃子の肉ダネ。手羽先につめたり、丸めて焼いたりと重宝します。
教えてくれたのは
平岡淳子さん
ひらおかじゅんこ/フードコーディネーター。お米マイスター、野菜ソムリエとしても活躍。夫と娘の3人暮らし。雑誌や書籍、Webサイトで活躍中。自宅で主宰している料理教室も人気。著書に『決定版! 毎日食べたい! 作りおきのラクうま野菜おかず350 』(ナツメ社)など。
撮影/三村健二 編集協力/橘内実佳(kodomoe2017年12月号掲載 ※こちらの記事は2018年12月にウェブ掲載したものを再編集しています)