調理しやすく食べやすい「魚のトマト煮」。人気保育園のレシピを公開!【ピヨピヨ保育園のごはん・3】
神奈川県・鎌倉市にある「ピヨピヨ保育園」。緑豊かな環境の中で泥んこ遊びや水遊びをしたり、虫捕りや草花観察をしたり。丈夫でしなやかな心と身体を育てる保育の方針が、地元でも人気です。旬の食材を取り入れた、滋味あふれるごはんも、子どもたちの毎日には欠かせません。そのレシピとポイントをうかがいました。
美味しく完食できる保育園レシピ。薄味なのにしみじみ美味しい『ピヨのごはん』
今回は魚に少し苦手意識があっても美味しく食べられる「魚のトマト煮」と、素朴な旨味が凝縮された「切り昆布煮」を紹介します。
「魚のトマト煮」と「切り昆布煮」のレシピ
魚のトマト煮・切り昆布煮・七分づき米・豆腐としめじと油揚げのみそ汁。
幼児には食べにくいイメージがある魚も、トマト味ならとっつきやすい。酸味と玉ねぎの甘みが魚本来の味を引き立てます。トマト煮の魚はサバ、さわら、あじ、いわし、カジキなどでもOK。副菜の切り昆布煮は、カルシウムとミネラルがたっぷりの万能おかずです。
魚のトマト煮
材料(4人分)
魚(サンマ2尾)
玉ねぎ 35g
トマト缶 60g
塩、みりん 適量
油、小麦粉 少々
1. 玉ねぎはみじん切りにし、つぶしたトマト缶(生でもOK)と煮込んで、塩で味をととのえる。
2. 魚は塩をして、小麦粉をまぶし、油を熱したフライパンで焼く。
3. 1.の中に魚を入れ、さっと煮る。味をみて、みりん、塩を加える。
切り昆布煮
材料(4人分)
切り昆布 20g
人参 60g
しらたき 50g
さつま芋 80g
いんげん 30g
生揚げ 30g
だし汁 100cc
しょうゆ 小さじ1と1/2
みりん 小さじ1
砂糖 小さじ1/2
1. 昆布は水でもどし、5cm位に切る。
2. 人参は短冊切り、さつま芋は一口大に、生揚げは適当な大きさの5mm厚さ程度に、しらたきも5cmくらいに切る。
3. だし汁でいんげん以外の材料を2〜3分煮てから調味料を入れて、煮汁が少し残るくらいまで煮ふくめ、3.を加えてひと煮たちさせ、火を止める。
ここがポイント!
トマト煮の魚は季節や好みに合わせて色々試してみてください。保育園では年齢が高い子どもたちには骨を取り除かず、そのまま提供しています。様子を見ていると、骨があるから魚を食べないのではなく、身がパサついたり硬いと食べにくいと感じるようです。そのため煮魚は煮過ぎないように注意しています。幼児で骨があるから食べにくいという場合は、カジキや赤魚など骨を抜いた魚を使うのもいいと思います。
切り昆布を煮ただけだと子どもは食べにくいかもしれませんが、しらたきや生揚げ、お芋などを入れると食感の変化や甘味で美味しく仕上がります。いんげんはいろどりだけでなく、栄養面でも活躍。子どもの成長に必要なカルシウムとミネラルをたっぷり摂れるメニューです。(ピヨピヨ保育園 調理担当 栄養士 成田江美さん)
https://piyopiyo-kamakura.jimdo.com/
取材協力/ピヨピヨ保育園 ピヨピヨ保育園父母会 写真/SEI・ピヨピヨ保育園 取材・文/柳沼結美