神奈川県・鎌倉市にある「ピヨピヨ保育園」。緑豊かな環境の中で泥んこ遊びや水遊びをしたり、虫捕りや草花観察をしたり。丈夫でしなやかな心と身体を育てる保育の方針が、地元でも人気です。旬の食材を取り入れた、滋味あふれるごはんも、子どもたちの毎日には欠かせません。そのレシピとポイントをうかがいました。

美味しく完食できる保育園レシピ。薄味なのにしみじみ美味しい『ピヨのごはん』

今回は、卒園生たちからも「もう１度食べたい！」と声があがるほどの、不動の人気メニュー「ミルクカレー」と旬の野菜を手軽にたくさん食べられる「温野菜のごまじょうゆ」をご紹介します。

「ミルクカレー」と「温野菜のごまじょうゆ」のレシピ

ミルクカレー・温野菜のごまじょうゆ・七分づき米・小松菜とわかめと油揚げのみそ汁。

おうちのカレーとひと味違う、ホワイトソースがたくさん入っているカレーです。まろやかでコクがあり、幼児でも美味しく食べられます。ほっくり煮えた野菜の甘みもポイントです。

ミルクカレー

材料（４人分）　

豚肉　160g
じゃがいも　180g
玉ねぎ　180g
人参　100g
カレールーひとかけ
◎ホワイトソース（小麦粉 大２と1/2  バター 17g  豆乳 140cc）
お好みで、塩、ソース、ケチャップなど　少々

1. 豚肉、じゃがいも、玉ねぎ、人参は軽く炒めてから煮る。
2. ホワイトソースを作る。フライパンでバターを溶かし、小麦粉を弱火でゆっくり炒める。
粉がボソボソした感じからツルツルになり、なめらかにまとまってきたら温めた豆乳を少しずつ加えていく。
3.ホワイトソースに1のスープを加えて、ゆるくのばしてから1の鍋に入れる。
4.好みのカレールーを加えて、年齢や好みなどに合わせて、塩、ソース、ケチャップで味を調える。

温野菜のごまじょうゆ

材料（４人分）　

ブロッコリー 100g
キャベツ　100g
かぼちゃ　120g
人参　 60g
すりごま 適量
しょうゆ  適量　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ごま油、塩少々（「炒め蒸し」用）

1. ブロッコリーは小房に分け、ごま油で「炒め蒸し」をする。
2.キャベツはざく切りにして、1と同様に火を通す。
3.人参は一口大の乱切りにし、1と同様にして3分程度、火にかける。
4.かぼちゃは一口大に切り、蒸すか電子レンジで火を通す。
5.しょうゆとすりごまを合わせ、1〜4を和える（だし汁を加えると美味しい）。

ここがポイント！

「ミルクカレー」は、卒園生に会うと皆が口を揃えて「もう１度食べたい！」というほどの、不動の人気メニューです。野菜の甘み、隠し味のバターが味わいを深めています。保育園では栄養面やアレルギー対応から豆乳を使用していますが、牛乳でもOKです。

「温野菜のごまじょうゆ」のポイント「炒め蒸し」は、保育園では野菜の本来の味わいを生かすために「コンベクション（蒸し焼きができる）オーブン」を使用して調理していますが、家庭では厚手の鍋、またはフライパンを使うといいと思います。食材に塩、油、少量の水を合わせ、蓋をして強火にかけ、ちょうど良い硬さで火を止めます。

野菜の「炒め蒸し」はさまざまな料理に応用できますが、ここで塩を使うので、あとから調味料を使うレシピの場合は塩分を控えめに。野菜はナス、オクラ、もやしなど季節に合わせて好みのもので代用できます。（ピヨピヨ保育園 調理担当　栄養士　成田江美さん）

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取材協力／ピヨピヨ保育園　ピヨピヨ保育園父母会　写真／SEI・ピヨピヨ保育園　取材・文／柳沼結美