2025年7月21日

乱暴した・された、仲間はずれにした・された…友達とのかかわり方は「年齢」によって変化します

乱暴した・された、仲間はずれにした・された……。子どもの人間関係が広がるにつれ、友達トラブルも増えるもの。kodomoe6月号では、親はどう関わる? どうケアする?「友達トラブルSOS」を特集しています。
kodomoe webでは、その中から年齢によって変化する友達との関わり方をご紹介します。

友達との関わり方は
「年齢」によって変化します

1歳
自分と外の世界(他者)との境が
まだハッキリしていない

自分と外の世界(他者)とが完全に分かれておらず、自分のものと人のものの区別もあいまい。まだ友達と交わって遊び合うことはせず、それぞれが自分の世界で遊んでいる。「お友達に貸してあげよう」などは通じず、叩くなどの行為もあるが、言葉での表現ができないためであることを理解しておこう。

乱暴した・された、仲間はずれにした・された…友達とのかかわり方は「年齢」によって変化しますの画像1

この時期に
多いトラブル

・友達をたたく、噛む、押す
・友達のものに手を出す

2~3歳
言葉が出てくるようになり
友達との交わりが始まる

どんどん言葉を覚え、自分と他者との区別がハッキリしてきて自我が強く出てくるように。大人のマネをしたりごっこ遊びも楽しく、それぞれが平行線だった遊びから、友達同士で一緒に遊ぶようになる。友達をたたいたり相手のものを欲しがったり、感情のままに動くが、それは人間関係の芽生え。

乱暴した・された、仲間はずれにした・された…友達とのかかわり方は「年齢」によって変化しますの画像2

この時期に
多いトラブル

・友達をたたく、噛む、押す
・友達のものに手を出す
・おもちゃを貸してあげない

4~5歳
他者との距離を調整する力が付き
仲良しや好き嫌いも出てくる

自分と他者との距離感が分かるようになり、調整する力が付いてくる。そのため、友達の好き嫌いなども出てくるが、相手の気持ちを推し量り、譲ったりすることもできるようになってくる。鬼ごっこなどルールのある遊びができるようになり、人間関係が一気に広がっていく。

乱暴した・された、仲間はずれにした・された…友達とのかかわり方は「年齢」によって変化しますの画像3

この時期に
多いトラブル

・友達の好き嫌い
・仲間はずれ
・いやなことをする、言う

教えてくれたのは
青山誠さん
あおやままこと/上町しぜんの国保育園(東京都世田谷区)園長。「りんごの木」の柴田愛子さんとの共著をはじめとする執筆や、講演の他、大学講師としても活躍。子どもを主体にした保育を実践中。

イラスト/藤田マサトシ(kodomoe2022年6月号掲載)

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