みんな、お絵描きが好きになる!「2024 第3回コドモエアトリエ作品コンクール」結果発表
コドモエアトリエNEWS
「コドモエアトリエ」は『1日10分でちずをおぼえる絵本』シリーズ(白泉社)や『1日10分でえがじょうずにかける本』シリーズ(講談社)の著者で、ご自身でも長く幼児お絵描きの指導をしてきたあきやまかぜさぶろう先生が、これも幼児教室で豊富な経験を持つ小学館グループとタッグを組んで全国で展開する幼児向け絵画教室です。
・動物などの素材を観察し、まる、さんかく、しかくの組み合わせで描く。
・構図や色の塗り方で「よい絵」を完成させる。
など、あきやま先生の指導法=あきやまメソッドを実践しています。
このメソッドでお絵描きを習えばどんな子でもびっくりするほど、絵が上手になります。そしてお絵描きが大好きになります。開講してもうすぐ3年ですが、今日も全国の教室で子どもたちも元気にお絵描きを楽しんでいます。
11月12日には「コドモエアトリエ」の生徒さんを対象とした「第3回コドモエアトリエ作品コンクール」の審査結果が発表されました。今年はどんな作品が届いたのでしょうか?「あきやまメソッド」の成果は如何に? 早速受賞作品をご紹介しましょう。
【コンクール・データ】
テーマ/『地球のたからもの』 応募数/155作品 応募資格/コドモエアトリエの生徒さん
作品は うさぎクラス(幼稚園年少相当)、ぱんだクラス(同年中相当)、きりんクラス(同年長相当)のクラス別に受付け、クラスごとに各賞が決定されました。また昨年からきりんクラスに通っている小学1年生の参加を認め、特別賞も追加されました。
■うさぎクラス(年少さん相当)
*最優秀賞* バドニャム トグルドル「虹としろくま」
紙の真ん中でしろくまとピンクのくまが遊んでいます(コドモエアトリエでは動物や植物は好きな色で塗ることを推奨しています。)が、これだけ動物の形が取れれば年少さんとしては立派だと思います。色使いのセンスがよく、クマだけでなく、虹、おひさま、草、空などが多くの色や形がうまく配置されていて絵画として素晴らしいと思いました。
(講評は あきやま先生 以下同)
*優秀賞* よしだ いこ「花があふれるほし」
ひまわりやチューリップなどの花の形が、ひとつひとつうまく描き分けられ、色の塗り方もきれいで工夫がありました。地面、緑のおひさま、雲と背景もがんばって描かれています。
*あきやまかぜさぶろう賞* ご うてき「にぎやかな海のなかまたち」
コドモエアトリエでは、テーマとなる動物などを大きく描くように声かけをしますが、画用紙の中心に魚やくらげか大きく描かれています。色・構図もダイナミックで良いと思いました。魚の塗り方もとてもきれいです。海の色を2種の青で塗ることで絵に深みが生まれます。
*アーティスト賞* なかむら はると「だいすきな うみ」
アーティスト賞はちょっと芸術的で個性の感じられる作品に贈られます。この絵は色の使い方がきれいで惹きつけられました。海はちょっと暗い青、空は明るい青でうまく塗りわけられています。海にかかる虹も奥行きが感じられてきれいだと思いました。
■ぱんだクラス(年中さん相当)
*最優秀賞* えさき すぐる「海はみんなのたからもの」
海の風景です。空の色が虹のようなグラデーションになっていてとてもきれいでした。コドモエアトリエでは画用紙の隅々まで色を塗ることを目指します。クジラやタコ、あざらしなどの海の生き物もおもしろく、丁寧に描かれていました。
*優秀賞* はま しずく「ペンギンさんおうちをなくさないで」
今回のコンクールのテーマは「地球のたからもの」、環境の問題や、そこで暮らす動物たちが多く取り上げられました。この作品はペンギンの家族が楽しく暮らしている様子を描いています。仲の良さそうな家族の雰囲気がよかったです。色使いがソフトで地面の緑、水の青も明るくきれいでした。
*あきやまかぜさぶろう賞* おかだ いちか「うみのなかまたち」
真ん中のオレンジの大きなカニが目立っていました。海の塗り方はかなりダイナミックですが、遠目に見ると絵全体に動きが感じられてよかったです。絵は少し離して見ると全体の良さが見えてくることがあります。
*アーティスト賞* うめざわ すずか「海で光り輝くサンゴ」
子どもがこれまでになかった表現で自分の描きたいものを描くというのはすばらしいことです。この作品は海の中のサンゴが色、形ともにインパクトがありました。生徒さんなりに環境問題を考えた作品で印象に残りました。
*アーティスト賞* にいむら みさき「うみのなかまたち」
海で暮らすいろいろな生き物をたくさん、楽しく描いてくれました。色、形ともに丁寧に仕上げられていると思いました。クラゲがカラフルで楽しいですね。
*アーティスト賞* おがた あやか「みんなともだち」
うさぎとネコ(?)がかけっこをして楽しく遊んでいます。うさぎがピンク、ネコが紫でもこの教室では問題ありません。カエルやネズミなど、まわりの動物たちも丁寧に描き込まれています。草原や空の色も塗り方がていねいで良いと思いました。
*アーティスト賞* にしかわ まのあ「海の中の宝物とつり糸」
海の底に沈んでいる宝箱とそれに巻き付いている釣り糸を描いています。これは今までなかった描き方でした。海の環境保護をテーマにした、物語の一場面のようですね。独自のアート作品となっているのがすごいと思いました。
■きりんクラス(年長さん相当)
*最優秀賞* ちょう せんや「うみ」
海の中の様子です。特に縞模様の白い魚には惹かれました。他の生き物も自分なりに工夫して描いているのが素晴らしいです。水も2種の青で塗り分け絵に奥行きが感じられました。
*優秀賞* きん てらん「うみにいるたくさんのいきもの」
海の生き物をたくさん描いています。線も塗りもしっかりしていて、魚だけでなくいろいろな生き物を工夫して描いているのがわかります。背景を普通の海の色にしないで、ポスターのようなオレンジ、黄色にしたのが良かったと思います。
*あきやまかぜさぶろう賞* こばやし みゆ「夕焼けキラキラ つめたい海はきもちいな」
波の上に飛び上がるイルカを描いています。地球温暖化をテーマにしているのか、オレンジの空や赤いおひさまが暑そうです。海に氷をたくさん浮かべ、海水を冷やそうという子どもらしい自由な発想が素晴らしいです。
*アーティスト賞* みやもと けんせい「蒸気機関車が走る」
蒸気機関車をカラフルに塗り分けていますが、全体に重厚な感じが伝わってきます。画用紙いっぱに機関車が描かれていて力強いです。背景もしっかり塗られています。
*アーティスト賞* あかさか いより「大きなうちわで涼しくしよう!!」
地球温暖化を解決するために、大きなうちわで大きな太陽をあおいでいる絵です。大きな太陽がインパクトがあってよかったと思います。
*アーティスト賞* おおはし ななこ「砂漠で楽しく暮らすフェネックの家族」
地球ではたくさんの動物がくらしているので、その環境を守ることが大切です。生徒さんが観察したフェネックの色・形がリアルに描けています。それぞれポーズ・表情もかわいらしく完成度が高いです。
*アーティスト賞* いしざか あいり「きれいなうみとえがおのおさかなたち」
海の深さ、広さが上手に描かれていると思います。さかなたちも楽しそうです。赤い太陽が輝き、空の白部分を残しているところが海の色と対比して良い効果を出しています。
*アーティスト賞* くろだ はづき 「大好きなロコンのぬいぐるみ」
お友だちがみな、手にお気に入りキャラクターのぬいぐるみを持っています。子どもの笑顔が明るく楽しそうです。色もパステル調で明るく絵全体とよくマッチしています。
*アーティスト賞* ほんだ がく 「動物たちの森」
雨に打たれているカエルと大きな木、足元には水が豊かに流れていて、きれいな水の大切さをテーマにした絵のようですね。なんといってもカエルがかわいくて魅力的です。
■特別参加(小1) 小学校入学後も、きりんクラスに通う生徒さんたちもコンクールに参加してくれました。
*特別賞* えんどう あやと「つながるキラキラ、いのちのたからばこ」
小学1年生の作品です。男の子の手の中には地球、動物、植物といった大切なものがたくさん。背景の色もきれいに塗られていてテーマに合っています。環境問題を自分なりに捉え、ポスターのようにその大切さを表現しています。高度で印象的な表現だと思います。
入賞されたお子さんには写真のコドモエアトリエ・マスコット・アトリエくーちゃんのメダルと、クレパスセット、あきやま先生の『1日10分でちずをおぼえる絵本』(白泉社)サイン本などの副賞が贈られました。
講評 あきやまかぜさぶろう
今回のコンクールは「地球のたからもの」というテーマが ちょっと抽象的で難しかったと思います。でも皆さん、自分の世界観に、楽しいアイデアをプラスしてすばらしい作品を描いてくれました。むずかしい課題が出されたときも、ものの形をきちんと捉える、画面をいっぱいに素材を描き込む、色を楽しく塗るなど、ふだん教室で習っていることの応用で対応できます。絵の基礎ができているから、自分の気持ちが表現できたと思います。
皆さん、よくがんばりました。講師の先生方の協力に感謝し、これからも楽しく絵を描いていってください。
コドモエアトリエについての詳細・お問い合わせはこちら
「第1回コドモエアトリエ作品コンクール」 結果発表はこちら
「第2回コドモエアトリエ作品コンクール」 結果発表はこちら
構成/ペーパーチェイス