2歳児が50分間集中できる面白さ。七田式教室の授業をレポート!
七田式教室を知っていますか? 「認めてほめて愛して育てる」がキーワードの”脳と心の教育”を掲げている七田式教育をお子さんが学べる場所です。CMなどでパパパッと勢いよくめくるフラッシュカードを見たことがあるかもしれません。七田式教育は、現在、世界19の国と地域で実践され、累計で約100万人に学ばれていますが、いったいどんな授業をしているのか、教室に取材にうかがいました。
なぜ、七田式に通わせているんですか?
まずは七田式教室にお子さんを通わせているというママたちに取材。なぜ、七田式に通わせているんですか?
「右脳教育に興味があったんです。いい学校に入る、というよりも長く生きていくうえで大切な力が付きそうで。2歳の娘は七田式に通うようになって8か月ですが、集中力が付いたのか50分間座っていられるようになって驚きました。5歳の長男もほかの習いごとは嫌がっても、七田は楽しく続けています」(KTさん/5歳男の子、2歳女の子のママ)
「3歳の息子が1歳3か月のときから通っています。幼稚園受験がきっかけで通うようになりましたが本当に楽しいみたいで。本人は遊びの感覚で、毎日家で七田式のCDを聞いていてますが、記憶力がとてもいいと思います。最近では、家のなかで常にCDがかかっているので、夫も会社でつい七田の歌を口ずさんでしまうと言っています(笑)」(NEさん/3歳&0歳男の子ママ)
「自分は親ではなく、送迎を頼まれて通っていますが、こちらの授業はショーを見ているようで、無駄な時間が一切ないですね。スタッフの方も先生も子どもたちをうまくほめてくれて、テンションを上げるのがとても上手。最後に保護者へのフィードバックの時間があるのですが、そこもスピード感があって、毎回自分も脳トレをしている気分です」(ASさん/4歳女の子の叔母)
2歳児が50分間座っていられる? ショーのような授業!? どんな内容か気になりますね。そこで授業を見学させていただくことに。3歳・4歳のお子さんたちのクラスにおじゃましました。
1秒も無駄のない、まさにショーのような授業!?
授業が始まってまず驚くのがそのテンポの速さ。ごあいさつをして、今日は何月何日、何の日かを和暦で言ったり、月の花や旬の食材を紹介。そこからは流れるように、さまざまな教材を使った授業がスタートします(ここでは教材を使ったひとつひとつの内容を「取り組み」と言うのだそうです)。
たとえば、ひらがなボードの取り組みで、ひらがなと単語を学習。
たとえば「おはなし記憶」の取り組みでは、「ひげを生やした牛たちが……」とひげと牛のカードを見せながらお話がスタート。車にピンクのフラミンゴ、サッカーボールなど、どんどん単語が加えられ、ストーリーは長く長く続きます。最後に先生が質問。「サッカーボールは?」「池に落ちたー!」と子どもたち。すばらしい記憶力です。聞いている私はすでに置いてけぼり状態……。
その後もカードの取り組みは休む間もなく続きます。なかには、歌にのせて円周率100桁を覚えるものも。楽しそうに一緒に口ずさむ子どもたち。国の名前に名所、有名人物や名画などのカードもありました。「『なごむ』の反対語は『いらだつ』」といった、この年齢の子どものボキャブラリーとしては難しいのでは? と思うような単語やフレーズも出てきましたが、反復して言わせたり、ということはなく、とにかくカードを見せながら高速でインプット。
そしてCMでも見たことのあるフラッシュカードです。パタンパタンとカードを裏返し、絵とひらがなを高速で見せていきます。ひらがなが終わると英語のバージョンも。カードをめくる動作が本当に速いです。
授業の後半にはそろばんも登場! いちにさんし、と数えながら、3+9の足し算をしていました。
真剣な表情です。正解を答えると「できたね!」「数字を上手に言えたね!」と先生が大きな声でほめてくれます。
巧巧板(ちょうちょうばん)という図形パズルの時間も。「できているよ!」「がんばってるよ!」と先生が声掛けしてくれます。
50分の授業の中に、取り組みは30近くあったでしょうか。1回の授業でここまで膨大な情報量!? というのが率直な感想です。ことわざや固有名詞もたくさんあって、この年齢の子どもが使う言葉、と思えないものも含めてとにかくたくさんの知識をシャワーのように浴びる感じ。歌にのせてテンポよく、といった飽きさせない工夫がたくさんあるからか、子どもたちは50分間ずっと集中して授業を聞いていました。
そして、授業が終わると、10分間の保護者の時間です。先生からひとりずつにフィードバックがされていました。
小さな子どもたちも楽しめるように、声のトーンやテンポにも気を付けています
講師の先生にもお話をうかがいました。うかがったのは、渋谷教室の、りな先生です。
ーーお子さんたちの集中力に驚きました。先生はどんな工夫をされているんでしょうか。
まず、お子さんたちが楽しめるように、自分が楽しくやること。子どもたちの名前をしっかり呼んで、リズムやテンポには気を付けています。フラッシュカードも、スピーディーに展開できるように常に練習していますよ(笑)。あとはしっかりその子のいいところをほめること。できたことを見つけたら、声に出してほめることで自信を持たせたいと思っています。
――もっと小さな年齢の子どもたちのクラスもあるようですが、雰囲気は違いますか?
七田式教室では、基本的に保護者の方も一緒に授業を受けるので、そこは大きく違いますね。たくさんの取り組みを行うという意味では同じですが、低年齢のクラスでは言葉の選び方なども気を付けます。たとえば「犬」と言ってもわからない子には「ワンワン・犬」とヒントを入れてみたり、あまり速いと聞き取れないから1歳ならトーンも穏やかに、3歳くらいからはテンポよく、などトーンやテンポは常に気を付けています。
――0歳1歳など小さいお子さんだと、授業中に泣いてしまう場合もありますよね?
もちろんあります。楽器やおもちゃを出して空気を変えることもありますし、外でクールダウンしてから授業に戻っていただく場合もあります。小さい年齢のお子さんには普通のことなので、おかあさんのほうが委縮して「申し訳ないからやめようかな」と思わないでいただきたいということは伝えるようにしています。でもだいたい3か月くらいすると、落ち着いてくるお子さんが多いです。
――母子で受ける授業は、おかあさんたちにとっても学ぶことが多いかもしれませんね。
0歳の教室などでは、お子さんの体の発達や生活リズムについての質問などを受けることもあります。みなさん子育ての中で心配なことを抱えていらっしゃいますよね。イヤイヤ期についても、大変ですが見守るしかない。できるだけおかあさんたちの心配についてもお応えできればと思っています。
どうして0歳児からのクラスがあるのか、どうしてフラッシュカードは高速で見せる必要があるのか……、など、気になる七田式教育の考え方について、次回は㈱しちだ・教育教育研究所の七田一成さんにうかがいます。
七田式教室では、入室金無料、お試し入室のキャンペーンを実施中!
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撮影/森山祐子 取材・文/宮本博美