Emiさんが3年かけてたどりついた「わたしがラクする服選び」
2020年1月6日

Emiさんが3年かけてたどりついた「わたしがラクする服選び」

子どもと一緒に楽しく実践できる収納を提案した本『おかたづけ育、はじめました。』やkodomoeで「赤ちゃんからのおかたづけ育」を連載していた、整理収納アドバイザー、OURHOMEのEmiさん。クローゼットの収納を極めたEmiさんだからこそ見つけられた“ちょうどいい”おしゃれとは? 3年かけて見つけたという「毎朝10秒で着る服が決まる」ルールについて聞きました。

 収納や片付けに比べて、服に関するセオリーはなかった

――いつも清楚でおしゃれなEmiさんが、新刊『わたしがラクする服選び』では「“おしゃれ”に関しては、ずっと自信がありませんでした」と書かれていて驚きました。
ありがとうございます。最初のきっかけは、一通の読者さんからのメールだったのですが、もともとお客様や出版社の方から、「服に関する本」のご依頼はいただいたこともあったんです。でも、語れるほどの自信も、自分のなかのセオリーもなく、ずっとお断りしていました。今思えば、ちいさなルールやセオリーは昔からあったのだけれど、自分のなかで「収納」「片付け」の自分のルールと比較すると、とてもちっぽけで、逆に、片付けのことに関してはゆずれないルール、こだわりがありすぎたのか(笑)。こんなことで、読者の方のお役に立てるわけがない、とも思っていました。そこで「まずは自分に似合う服を知ることからはじめよう」と。
Emiさんが3年かけてたどりついた「わたしがラクする服選び」の画像1

――なるほど! そんな思いがあって、3年もの間、毎日のコーディネートを撮影する「定点観測」を始められたんですね。似合う服を見つけるための「定点観測」でEmiさんが見つけた「Good!」なコーディネートとは?
Emiさんが3年かけてたどりついた「わたしがラクする服選び」の画像2

感覚的なので言葉にするのは難しいのですが、私は、どんな人を見て「なんかいい感じ」と思うのかな?と考えてみました。すると「きれいな格好をしている、高級感がありそう」ではなくて、「清潔感があって、なんだか仲良くしたいな〜」「自分の体型を良く知って、似合う服を選んでいる」「流行を追いすぎていないけれど、1割くらいはちょっとだけトレンドも意識してあるような絶妙なバランス」だな、と感じました。定点観測を始めた頃の自分は、きれいなワンピースを着るとちょっととっつきにくそうにみえたり、ヒールをはくと少しクールに見えすぎたりといった日もあったのですが、いい感じで肩の力が抜けてくると「Good!」が増えたように思います。

――お子さんの服のお話も聞かせてください。Emiさん家では、3歳頃から子どもたちが自分で服をたたんでいると『おかたづけ育、はじめました。』にも書かれていましたが、子どもたちが「好きな服」を見つけるためにEmiさんがされてきたことはありますか?
保育園時代の子どもたちは、好きな服を好きなスタイリングで着て行っていました。たぶんまわりの人が見たら、え〜〜!と思うような、ピンク×ピンクの組み合わせや、全身サッカーのユニフォーム(ソックスまで)など。ただ、「好き」をとことん追求していたら、急に憑き物がとれたように(?)その「好き」が変遷することもあって、ピンク大好きだった娘は、大人っぽいものを好むようになりました。私の顔色を見て服を選ぶということがないように、子どもが選んだものを「変」などと言って否定しないようには気をつけていました。
Emiさんが3年かけてたどりついた「わたしがラクする服選び」の画像3

――『わたしがラクする服選び』では、お子さんの成長に合わせた収納も紹介されていますね。Emiさんの「服は『クローゼットに収まるだけ』ルール」も、やっぱり取り入れたいと改めて思いました。でも、キープするのが難しいです。服を手放す、見直すコツを教えてください!
Emiさんが3年かけてたどりついた「わたしがラクする服選び」の画像4

これは、「ハンガーを追加購入しない」ということです。我が家は、ほとんどすべての服をハンガーにかけて収納しています。もし引き出しだったら、窮屈に収納しようとすればできるかもしれませんが、ハンガーですと必然的に数が足りなくなります。そのタイミングで、洋服の整理をします。毎日「定点観測」を続けていると、「服」だけをじーっとみつめているだけではわからなかった客観的視点が身について、「まだ着れる」「高かったから置いておこう」などではなく「似合ってない服」を手放せるようになりますよ。

Emiさんが3年かけてたどりついた「わたしがラクする服選び」の画像5

『わたしがラクする服選び』大和書房 本体1300円+税

Emi

えみ/整理収納アドバイザー。双子の男女のママ。2012年に「家族のシアワセは、暮らしの基本となる『家』から」をコンセプトにOURHOMEを立ち上げる。収納プランニング、雑誌連載、NHK文化センター等のセミナー開催や商品企画プロデュースなどで活躍。著書に『OURHOME 子どもと一緒にすっきり暮らす』(ワニブックス)『おかたづけ育、はじめました。』(大和書房)。

OURHOME www.ourhome305.com
OURHOME instagram https://www.instagram.com/ourhome305/

シェア
ツイート
ブックマーク
トピックス

ページトップへ