子どもの正しい靴選び 足にいい靴履かせてますか?前編
2019年2月28日

子どもの正しい靴選び 足にいい靴履かせてますか?前編

日々すくすく大きくなる子どもの足。伸び伸びと育つには、靴選びがとっても大事です。足にいい靴の選び方から正しい履き方まで、専門家に教えてもらいました。(kodomoe2018年2月号掲載)
イラスト/オガワナホ

教えてくれたのは
吉村眞由美さん
子どもの正しい靴選び 足にいい靴履かせてますか?前編の画像1 よしむらまゆみ/早稲田大学人間科学学術院招聘研究員。靴教育のエキスパートとして、子どもの靴と足の健康について、正しい知識を広めるべく「シューエデュケーション」を展開。講演やメディア出演等広く活躍。
オフィシャルサイトyoshimuramayumi.com/

 

こんな様子はありませんか?
もしかしたら靴のせいかも!?

靴がすぐ脱げる

子どもの正しい靴選び 足にいい靴履かせてますか?前編の画像2大きすぎたり、ホールド力が弱い靴は脱げやすい。かけっこや遊びの最中に脱げたら危ない!

 

よく転ぶ

子どもの正しい靴選び 足にいい靴履かせてますか?前編の画像3足に合っていない靴は子どもの動きを十分サポートできません。体の動かし方が不自然になり、転びやすく。

 

歩くのを嫌がる

子どもの正しい靴選び 足にいい靴履かせてますか?前編の画像4靴がフィットしていないと無理な歩き方になりがち。すぐに疲れてしまうので、歩くことがキライに……。

 

足が痛い、ダルいと言う

子どもの正しい靴選び 足にいい靴履かせてますか?前編の画像5大きすぎる靴を履いていると、脱げないように筋肉に余計な力が入ってしまい、痛みが出ることも。

 

 

子どもの健やかな成長のカギを握る"靴選び"

「靴の役割はかかとを支え、歩いたり走ったりの動きをラクにすること。サイズが合っていなかったり柔らかすぎたり、ホールド力がない靴は役割を十分果たせません」と吉村さん。
「正しい靴の選び方や履き方について、幼稚園や保育園、学校では教えてくれません。また、靴が足に合っているかどうかは、子ども自身では意外と分からないもの。外反母趾や爪の変形などで、初めて靴がよくないと分かることも多いのです。
 フィットしていない靴を履いたままでいると、子どもは伸び伸びと体を動かしたり遊んだりできません。その影響は足だけではなく、膝、腰、背骨など体全体に及びます。体格や運動能力の基礎を作る幼児期に、正しい靴選びや正しい履き方を覚えることはとても大切ですよ」

 

「靴が大事!」そのワケは…

楽しく歩けるようになる

靴が足にしっかりフィットして支えられていると、かかとから足を着く→足が水平になる→つま先で地面を蹴る、という正しい歩き方ができるように。正しく歩けると疲れにくく、歩くことが楽しくなります。

 

体の発達にいい

足と靴が一体化して動くことが楽しくなると、自分から積極的に体を動かすようになります。また、遊びや運動に集中できるため、筋肉や骨が発達し、丈夫で健康な体を作ることができます。

 

姿勢がよくなる

足に合った靴で正しい歩き方ができると、足元が安定します。足を引きずったり余計なところに力がかかったりしないため、姿勢がよくなり、体のバランスもよくなります。

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