意外と見落とされやすい子どもの貧血。気になったら…?

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貧血は、疲れやすさなど体の症状だけでなく、心の状態をも左右するのを知っていますか? また、子どもの貧血は発達に大きく影響します。そこでママと子どもの貧血についてをご紹介。ここでは、小児科医の伊藤明子先生に聞く、「子どもの貧血Q&A」をご紹介します。
子どもの貧血の症状としては、痛みなどささいな刺激に過敏、疲れやすい、集中力の低下などがある。
子どもの貧血Q&A
意外と見落とされやすい子どもの貧血。脳の成長にもかかわるので、注意が必要です。
Q. 貧血状態かどうか見た目では分かりますか?
A. 見た目だけの判断は×
「医師が見れば色が非常に白い、眼の下のクマ、やせているといった特徴から見当をつけられますが、ママの判断では難しい。正確な診断は医療機関でしてもらうのが正解です」
Q. 大人用のサプリを
子どもが飲んでもOK?
A. 臨床試験をしていないので×
「一般的な大人用サプリは、子どもでの臨床試験をしていないのでNG。『大人も子どももOK』とあるものにするか、医療機関なら子ども向けのサプリを扱っているところも」
Q. 「牛乳貧血」という言葉を
聞いたことがあるのですが……
A. 鉄の吸収を妨げる要因に
「牛乳は鉄の吸収を妨げることが分かっており、飲みすぎると貧血の原因に。食中や食後は避け、かつ1日200mLまでに。かわりに豆乳やアーモンドミルクなどもおすすめです」
教えてくれたのは
伊藤明子先生
いとうみつこ/小児科医、公衆衛生の専門医。赤坂ファミリークリニック院長。食事・栄養療法に詳しく、著書に『医師が教える 子どもの食事 50の基本 脳と体に「最高の食べ方」「最悪の食べ方」』(ダイヤモンド社)などがある。
イラスト/山田美津子 ※この記事は2023年8月にウェブ掲載したものを再編集しています。