ドイツのクリスマスで子どもたちに人気の「お菓子の家」づくり。この時ばかりは、シュタイナー学校も無礼講(笑)【日登美のタベコト in Berlin・62】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
クリスマスの日々
いよいよ年末が差し迫ってきました。こちらドイツではいよいよクリスマスマーケットがはじまり、楽しいアドベントの時季を迎えています。
この時季ドイツではクリスマス独特のスパイスを使ったクリスマスクッキーが何種類も登場するのですが、中でも子どもたちが喜ぶアクティビティが「お菓子の家」づくり。皆さんご存じの、「ヘンゼルとグレーテル」のお話で出てくるあのお菓子の家を本当に作ります。
というのも、このお菓子の家は「レープクーヘン」と呼ばれるクリスマス特別のクッキーが土台で使われているからなんです。それをアイシングでくっつけて、たくさんのトッピングを用意してそれぞれ好みの家にデコレーションします。これは冬の室内遊びや、クリスマスの日のパーティーにもおすすめです。
この時ばかりは、日頃添加物や白砂糖を使ったお菓子には厳しめの我が家も無礼講(笑)。カラフルなグミやチョコレート、クッキーを思う存分使って、食べて! やっぱりお菓子の家は子どもたちみんなの夢ですよね。これを作るとクリスマスだなぁという気持ちになります。
我が子の通うシュタイナー学校でも、冬のクリスマス祭りで2年生の親はレープクーヘンハウスを担当するのです。
しかも本当に子どもが入れるサイズの家を組み立てる気合いの入れよう。そこの屋根は親たち手作りのレープクーヘンが鈴なりにぶら下がっています。
それにたっぷりのアイシングで好きなトッピングをして持ち帰ることができます。毎年小さな子どもだけでなく、中学生、高校生の子どもたちも大喜びで列に並んでしまうほど人気のアクティビティ。この時ばかりはやはり、シュタイナー学校も無礼講(笑)。あまーいクリスマスのお菓子は、暗くて寒いクリスマスの時期の心をぽっと暖かくしてくれますね。そんな特別感があるのが、ドイツのクリスマスの日々です。
日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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