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「クリスマスがやってきた!」スパイスの香りが満ちる、ドイツの12月の台所。特別なことをした後は、手を抜くことも忘れずに!【日登美のタベコト in Berlin・61】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
クリスマスがやってきた!
クリスマスの季節になるとドイツでは特別なお菓子を焼きます。みなさんご存じのシュトレンをはじめとして、たくさんの種類のクリスマスクッキーが存在します。どの家庭でも一度に何種類かのクリスマスクッキーをたっぷり焼いて用意する。クッキーは日持ちがするので一度の手間ですむので助かります。そして暖かな部屋で蝋燭を灯して、家族や友達との団欒の時間を豊かに過ごすのです。
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子ども達一番のお気に入りのレープクーヘンと呼ばれるクリスマスクッキーは毎年欠かさず焼きます。
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義母から届いた自家製クリスマスクッキーの数々。
そんなふうにクリスマスクッキーを焼き始めると、家中になんともいえないスパイスの香りが充満します。シナモン、クローブ、カルダモン、フェンネル、オレンジ、ラムなどなど。独特のクリスマスの調合がなされたスパイスの香りは今だけのもの。この香りを嗅ぐと子どもたちが「クリスマスがやってきた!」とわくわくするのです。
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蝋燭の灯に囲まれるクリスマス。もみの枝の飾りにもクッキーを。
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焼き菓子やケーキはクリームなど使わずに日持ちするタイプが本場の味です。
ドイツの日常の食卓は淡々と、そしてシンプル、台所は楽に質素にがモットーです。だからこそ、この特別感がたまらなくワクワクする。逆に、日頃から頑張りすぎると、クリスマスなどの行事ごとを負担に感じてしまうかもしれません。
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いよいよ今年もクリスマスマーケット始まりました!
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シュタイナー学校のキッチンでもみんなでクリスマスクッキー作りを。
だから食卓も暮らしも、ハレとケのメリハリって必要だなぁと思うのです。そしてまた、特別なことをしたらちゃんと休む。他で手を抜く! というバランスも大事。ドイツ的メリハリライフで楽しいことを楽しめる余力を残した年末を迎えたいな、と思います。
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シュタイナー学校の冬祭りではヘンゼルとグレーテルのお菓子の家をやりました。屋根は食べられるクリスマスクッキー。
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焼き菓子を頑張った分、ご飯はミュースリなど簡単なものですませます。このメリハリが肝心!
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日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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