餅花、しめ縄飾りも簡単手づくり。親子で楽しむお正月【杉浦さやか「おやこ プチプラごっこ+plus」】
安く、楽しく! をモットーに娘・ふきちゃんとプチプラ生活を楽しむ、イラストレーター杉浦さやかさんの連載「おやこプチプラごっこ+plus」から、過去に人気のあったこちらの記事をご紹介します!
玄関には手作りのお飾り
お正月の本格的な準備は、しめ縄飾りからスタート。ここ数年は、しめ繩作りの講師をしているママ友の母上をうちに招いて、グループで作っていました。力も技も使う作業はとても楽しく、「年神様を呼び込む」儀式度が格段にアップ。自作の飾りがうれしくて、クリスマスが終わった途端に飾り付け。しめ縄飾りの講習会は各地自治体などでも開かれているので、機会があればぜひ挑戦を。
それ以前は市販のものの飾りを全部取り、葉や実を合わせてシンプルなお飾りに。その昔私の母も、市販のしめ縄に花や葉を挿してかわいくしていたっけ。縁起ものの植物はお正月の花束の中から抜いたり、庭の南天を使ったり。新しい葉が伸びてから古い葉が散るゆずり葉は子孫繁栄、難を転ずる南天、“代々” 続く橙、不老長寿の松、金運の千両、万両などなど。和紙や半紙で簡単に作れる紙垂(しで)をつければ、ぐっと本格的になります。紙垂は「この家は清められていますよ」という年神様への合図。きれいに拭いたドアに取り付け、さぁ、これで気持ちよく新年を迎えられます。
毎年飾る「干支人形」
玄関の下駄箱は、いつもは季節の花などを飾る場所。お正月前から節分までは、毎年干支人形を飾ります。次の年の干支人形を民芸品店や古道具店、骨董市などで探しておいたり、好きなものが見つからなかった年は家にあるもので代用。ファンシーなものじゃなければ、おもちゃの人形でも意外としっくりきます。この時にあると便利なのが、土鈴や民芸品を買った時についてくる敷板。敷板に乗せるだけで、それっぽく見えるから不思議。
新春らしい「餅花」を飾る
お正月に水仙や菊を飾るのも素敵だけど、“餅花” も新春らしくておすすめ。本来は小正月(1/14~16に五穀豊穣を祈る行事)に作られることの多い餅花。お米がたくさん取れるようにと、願いを込めて作られてきました。お餅を3、4切れに切り、電子レンジでやわらかくしたものをちぎって枝につけていくだけ。枝は公園や雑木林に落ちているのを探してみましょう。枝振りのいいのを見つける競争をしながら拾うのも楽しいもの。
元旦の膳
娘が生まれてからのお正月は、我が家で家族会を開いています。前はきょうだい3家族で実家に行っていたけれど、布団を用意するだけでも、高齢になってきた母には大変なもの。娘が0歳のお正月、うちに集まってもらったのをきっかけに恒例になりました。
おせちはほぼ買ったものの寄せ集め。お重も持っていないので、せめて彩りよく大皿に小皿を並べ、葉っぱ類を飾ってそれっぽく演出しています。料理に手をかけないぶん、箸袋やセッティングでお正月気分を楽しんでいます。
気持ちも新たに、第一歩を踏み出すお正月。帰省に七草がゆ、小正月、冬のセール。楽しい行事が目白押しのスペシャルなひと月がはじまります。
おぐら屋
https://kiboriogura.thebase.in
※この記事は、2020年12月にウェブ掲載されたものを再編集しています。
※紹介している商品は、すべて税抜価格です。現在取り扱いがなく、価格も変更されている場合がありますのでご了承ください。
杉浦さやか Sayaka Sugiura
1971年生まれ。日本大学芸術学部卒業。在学中よりイラストレーターとして仕事を始める。 著書に『えほんとさんぽ』『おきにいりと暮らすABC』『おやこデート』(白泉社)、『おたのしみ歳時記』(ワニブックス)、『ニュー東京ホリデイ』『たのしみノートのつくりかた』(祥伝社)他多数。現在、10歳の娘・蕗と夫と3人で東京に暮らす。
杉浦さやか新刊プロジェクト(祥伝社)
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