ひらめきのヒントをくれるヨシタケシンスケワールド!
これからの時代を生きていく上で大切な「発想力」を育んでくれる、選りすぐりの絵本をご紹介。
『りんごかもしれない』などの「発想えほん」シリーズをはじめ、ヨシタケシンスケさんの作品は、ふだん絵本に縁のない大人も手に取るほどの人気ぶり。「考えをめぐらせてみる」ことの楽しさがつまっています。
ぼくのニセモノをつくるには
「ぼく」って一体なんだろう
『ぼくのニセモノをつくるには』
ヨシタケシンスケ/作 ブロンズ新社 本体1540円
宿題にお手伝い、面倒なことは僕のニセモノロボに全部やってもらおう。でも、僕そっくりになってもらうには、僕自身について詳しく教えなきゃ。初めて考えるアイデンティティ。
りんごかもしれない
りんごから果てなく広がる世界
『りんごかもしれない』
ヨシタケシンスケ/作 ブロンズ新社 本体1540円
目の前のりんごは、もしかしたらりんごじゃないかもしれない? 何かのタマゴかも? 宇宙から落ちてきた小さな星なのかも? 大きな反響を呼んだ、ヨシタケさんの絵本デビュー作。
みえるとか みえないとか
お互いの違いを知ることが始まり
『みえるとか みえないとか』
ヨシタケシンスケ/作 伊藤亜紗/相談 アリス館 本体1540円
目が見えない人は、どんなふうに世界を「見て」いるのかな? 自分にとっての「あたりまえ」は十人十色。宇宙飛行士の僕と一緒に、それぞれの違うところ、同じところを考えてみよう。
つまんない つまんない
「つまんない」ってどういうこと?
『つまんない つまんない』
ヨシタケシンスケ/作 白泉社 本体1430円
うーん、今日はなんだかつまんない。でも、「つまんない」って一体なんだろう? ずっと同じことがつまんないの? 世界一つまんない遊園地って? 考え始めたら、なんだか面白い!?
ヨシタケシンスケさん
絵本作家・イラストレーター。1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科修了。絵本デビューから7年の間に、MOE絵本屋さん大賞第1位を6回受賞。
編集協力/原陽子(kodomoe2018年10月号掲載)