日々たくさんの本を手に取る書店員さん。そんな児童書のプロがおすすめの絵本を選んでくれました。
今回選んでくれた書店員さんは、草叢BOOKS 新守山店　書籍担当 北出枝里さんです。
年齢別に分類した絵本は親子で一緒に楽しめ、読み聞かせにもぴったり！　北出さんイチ押しの7冊を紹介してもらいます。

0歳〜

色々な「くるっ」が楽しいファーストブック
『くるっ』
森あさ子／作
ポプラ社　本体880円＋税
 
「赤ちゃんが大好きな動物が色鮮やかに『くるっ』とたくさん登場する、０歳児から楽しめる絵本です。表紙のピンク色がとてもかわいいので、ぜひ一度手に取ってみてください」

2歳〜

ページのどこかに隠れたプチトマトを探そう
『プチトマトのぷーちゃん どーこかな？』
おおいじゅんこ／作・絵
教育画劇　本体1000円＋税
 
「『ぷーちゃんどこにいったかな？』とページをめくると『ここ！』と元気いっぱい子どもたちが答えてくれる絵さがし絵本です。歌と手遊びも載っていてより一層楽しめます」

数え歌で夜中におばけが現れる!?
『どろん ばあ－おばけかぞえうた－』
小野寺悦子／文　植垣歩子／絵
福音館書店　本体900円＋税
 
「『どろんばあ』のかけ声とともにおばけたちが次々と現れる、数え歌の絵本です。面白いおばけたちがたくさん出てきます。私のお気に入りは“なきむしにんぎょちゃん”です」

3歳〜

おむかえの自転車で交わす親子の語らい
『あのね あのね』
えがしらみちこ／作
あかね書房　本体1300円＋税
 
「園からの帰り道に自転車で交わされる会話を描いたお話。楽しかったことも悲しかったことも沢山話して成長していく男の子。何気ない日常が大切なひとときに感じる素敵な絵本です」

4歳〜

ちょっぴりもれちゃう、もれたろう
大人気作家のユーモアあふれる新作
『おしっこちょっぴり もれたろう』
ヨシタケシンスケ／作
ＰＨＰ研究所　本体1000円＋税
 
「おしっこがちょっぴりもれちゃう男の子。自分と同じ悩みの人はいないかな？と、リサーチを始めます。楽しさの中に学びがあって、読んだ後温かい気持ちにさせてくれます」

原典に忠実な再話文で楽しむ名作
『おおかみとしちひきのこやぎ』
末吉暁子／文　猫野ぺすか／絵　西本鶏介／監修
フレーベル館　本体1280円＋税
 
「幼い頃から読み親しんだお話のひとつです。グリム童話は怖いけれど大人になっても忘れない教訓があり、心に残ります。忠実なストーリーとかわい過ぎない絵がおすすめです」

5歳〜

進んで手洗いしたくなる絵本
『このほんをなめちゃダメ！ ばいきんがいっぱい』
イダン・ベン＝バラク／文　ジュリアン・フロスト／絵
福本友美子／訳　ＰＨＰ研究所　本体1300円＋税

「どういうこと？と不思議に思い、読んでみるとビックリ！　細菌のお話でした。ユーモラスなキャラとリアルな写真で大人も子どもも引き込まれる一冊。特におへそが衝撃です……」

（kodomoe2018年10月号掲載）

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