お友達とのトラブル発生!年齢別、ママがとるべき対応とは?【子どものお友達トラブルSOS Vol.2】
入園や入学を経て、新生活にも少し慣れてきた頃。お友達ができると起こるのがさまざまなトラブルです。
けんかした、乱暴した・されたなど、お友達と遊ぶ中でのちょっとしたトラブルは絶えないもの。子どもの成長に寄り添い、人間関係を築けるように、ママがすべきことを考えてみましょう。
Vo.2では、年齢別のトラブル例と、そのときママがとるべき対応の例をご紹介します。
※Vo.1はこちら
年齢別
多いトラブルとママが取るべき対応
人との関わり方は、年齢や発達段階で変化していきます。 わが子の現状にフィットする対応で、人との関わり方を少しずつ覚えていけるように促しましょう。
0~2歳
・お友達に興味が薄い
・相手の状況が見えず、自分が欲しいと思ったモノに手を出す
・感情と表現が一致しない
知りたい・触りたいという意欲が旺盛。目に見えたもの、興味を引かれたものにためらわず手を出しますが、それ自体が発達の証。まだお友達にはあまり興味を示さず、ひとりや大人と遊ぶことが多いよう。
3~4歳
・お友達への興味が出る
・相手の言葉が理解できるようになる
・自分のやりたいことが強い
お友達への興味が増し、言葉も理解し始めて、自分がどうしたいかを伝えられるように。0~2歳の時期に自分のやりたいことや遊びたい欲求を満たされていると、貸したり譲ったりができるようになります。
5~6歳
・分かっているけどやめられない
・話し合いができるようになる
・乱暴や相手を傷つける言葉を使う
言語理解も進み、子ども同士で話し合いができる場合もあります。自分や相手の気持ちが分かるようになりますが、その子の気質や思いの強さによって、分かってはいるけどやめられないという子も。
わが子がお友達に迷惑をかけてしまったら……
相手の子・ママには
例えばたたいてしまった場合、お詫びしつつ言葉が分かる年齢なら「こんな気持ちでやってしまったみたい」とわが子の気持ちを代弁しましょう。「乱暴な子ですみません」は×。「加減がまだ分からなくてごめんなさい」なども◎
わが子には
ケガをさせるなどは別として、軽い程度のことなら「ごめんなさい」を強要せず、まずは共感してあげて。「相手の子はどう思ったかな?」と問いかけを。子どもは共感してもらったことで安心を覚え、ママの言葉を聞く姿勢が育ちます。
『いい子になってほしい』『いいママに見られたい』という気持ちが先行していませんか? 立ち止まって、チェックしてみましょう。 当てはまるものがあったら、ママの気持ちを優先させてしまっているかもしれません。
□人とトラブルを起こさないのが「いい子」
□自分の気持ちは後回しでも、相手に合わせてほしい
□ママの迷惑や不安な気持ちを察してほしい
□大人の人間関係を子どもの世界に当てはめている
井桁容子先生
いげたようこ/NHK Eテレ「すくすく子育て」に出演するなど、子育てと保育に関するエキスパート。育児に関する著書も多数。
イラスト/柴田ケイコ(kodomoe 2017年4月号掲載 ※この記事は、2017年10月にウェブ掲載されたものを再編集しています)