子どもの耳掃除は必要?気になる耳アカ問題を聞いてみました!【最新号からちょっと見せ】
知っているようで意外と知らない「耳」。実は、子どもの発達に大きな影響を及ぼす器官です。
kodomoe4月号では、日々のケアや子どもの聞こえのために気をつけたいことを、小児耳鼻咽喉科の守本先生に聞きました! kodomoe webでは、気になる人も多い!? 耳アカの問題についてご紹介します。
みんな気になる
耳アカ問題
Q. ズバリ、耳アカは取ったほうがいいの?
A. 基本的に取らなくてOK!自然に出てきます
耳アカは時間の経過とともに耳の外に押し出されてくるもの。放っておいても自然にきれいになるので、耳掃除は基本的にはしなくてOK。する場合は下の「耳アカを取るときのPoint」に気をつけながら行って。耳アカで耳の穴がふさがっているようなら耳鼻科で取ってもらって。
耳アカの正体は「鼓膜が変化したもの」
音を伝えるための器官である「鼓膜」は、ピンと張った状態を保つために、常に中心から外側に向けて再生し続けています。古くなった鼓膜がはがれ落ちると耳アカになり、外耳道を通り数週間かけて耳の外に排出されます。
取れば取るほど耳アカが!?
耳アカを取るときのPoint
・綿棒でくるっとなでるように
耳の穴のフチをなでるように綿棒を動かす。竹や金属製の耳かきだと傷つきやすいので×。
・周りに人がいないことを確認して行う
ふいにぶつかられたり衝撃を受けると危険。きょうだいなどがそばにいないときに行って。
・耳の入り口付近のみ掃除する
耳の中まで綿棒を押し込むと、耳アカがよけいに奥へ行ってしまう。入り口付近のみに。
教えてくれたのは
守本倫子さん
もりもとのりこ/国立成育医療研究センター感覚器・形態外科部耳鼻咽喉科診療部長。専門分野は小児耳鼻咽喉科、小児喉頭疾患、小児難聴。子どもの耳鼻の専門家として多方面で活躍。
イラスト/matsu(kodomoe2021年4月号掲載)