2019年11月21日

『おしごと おしごと なににする?』【今日の絵本だより 第88回】

kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『おしごと おしごと なににする?』【今日の絵本だより 第88回】の画像1『おしごと おしごと なににする?』
なとりちづ/作 福音館書店 本体1500円+税

11月23日は、勤労感謝の日。
発売中のkodomoe12月号「季節の絵本ノート」でも、勤労感謝の日にちなんでお仕事の絵本を5冊紹介しています。
今回はその中からこちらの1冊、『おしごと おしごと なににする?』をご紹介します。

こぐま園の年長さん、はな組はみんなで6人。
はるくん、そらくん、ゆりちゃん、すみれちゃん、あんずちゃん、つくしくん。 
今日はゆめこ先生と一緒に、みんなでお散歩に出かけます。
歌いながら歩いて行くと、大工さんが家を建てているところに通りかかりました。
「ぼく、おおきくなったら だいくさんに なる!」
と、はるくん。
しばらく行くと、パン屋さんから焼き立てのパンのにおい。
「パンやさんに なりたいなあ」
と言ったのは、パンが大好きなそらくん。
それからもみんなは町を歩きながら、いろいろなお仕事を見つけます。
そして、
「はなやさんに なりたいなあ!」
と、お花が好きなゆりちゃん。
「でんしゃの うんてんしに なる!」
と、電車が好きなすみれちゃん。
消防署で消防自動車に乗せてもらい、
「しょうぼうたいちょうに なりたい!」
と張り切るあんずちゃん。

お散歩から園に帰ってきたみんなは、大きくなったらやってみたいお仕事の絵を、それぞれ描きはじめました。
そこで、つくしくんが描いたのは……。
なーるほど!
つくしくん、町でいろんなお仕事を見ながら、一番素敵だと思うお仕事を見つけたんですね。
うんうん、よく見てる!

子どもたちが今日のお散歩で出会ったお仕事の人たちは、みんな元気で、いい笑顔。
もう一度はじめからゆっくり見直すと、町には他にもたくさんの働く人たちがいて、いろんなお店やお仕事が見つかります。
「どんなお仕事がいいかなあ?」と絵の中を指差しながら、親子でおしゃべりするのも楽しそうですよ。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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