人気保育園のレシピを公開! ほかほか温まる「肉団子スープ煮」【ピヨピヨ保育園のごはん・1】
神奈川県・鎌倉市にある「ピヨピヨ保育園」。緑豊かな環境の中で泥んこ遊びや水遊びをしたり、虫捕りや草花観察をしたり。丈夫でしなやかな心と身体を育てる保育の方針が、地元でも人気です。旬の食材を取り入れた、滋味あふれるごはんも、子どもたちの毎日には欠かせません。そのレシピとポイントをうかがいました。
美味しく完食できる保育園レシピ。薄味なのにしみじみ美味しい『ピヨのごはん』
午前11時。緑に囲まれた鎌倉のピヨピヨ保育園では、子どもたちが今日も元気に裸足で泥んこ遊びをしています。自然の中で思いのままに遊べば、お昼前にはお腹がペコペコ。調理室から漂ってくる、お出汁のいい香りと調理の音が子どもたちを食卓に誘います。
肉だけでなく魚も積極的に取り入れ、野菜はおひたしや酢の物などさまざまな調理法でたっぷりと用意された昼ごはん。味付けも気候に合わせ、暑い時はさっぱりめに、寒い時は温まる献立が用意されています。旬の食材をふんだんに取り入れ、素材の持つ自然な甘みや味わい、年齢に合った食感を大切にした調理は、薄味なのにしみじみ美味しい。『ピヨのごはん』を紹介します。
「肉団子スープ煮」「五目豆」のレシピ
肉団子スープ煮・五目豆・七分づき米・さつま芋と油揚げとチンゲン菜のみそ汁。
幼児でも食べやすい肉団子のスープ煮はたくさんの野菜と共に。家庭で残った野菜やきのこを入れても美味しくできます。五目豆は根菜、こんにゃく、昆布と様々な食感が楽しめ、お箸が進みます。
肉団子スープ煮
豚ひき 240g(一人30g×2個)
玉ねぎ 24g
人参 100g
白菜 180g
ブロッコリー 80g
塩 小さじ1/5
しょうが汁 少々
酒 少々
昆布 適量
1. 玉ねぎをみじん切りにし、ひき肉と混ぜてよくこね、塩、しょうが汁、酒を加えてさらに練り、団子状に丸める。
2. 人参は乱切り。白菜は大きなざく切りにする。
3. 鍋に水と昆布を入れ、次に人参を入れて煮立ったら肉団子を入れ、白菜、ブロッコリーを順に入れて塩で味を調える。
五目豆
人参 25g
ごぼう 20g
こんにゃく 20g
大豆缶(ドライパック) 20g
昆布 1.6g
だし汁 80cc (昆布)
しょうゆ 小さじ2
みりん 大さじ1/2
砂糖 小さじ1/2
1. ごぼうは3mm厚の斜め切り、人参は5mm厚の短冊切り、こんにゃくは縦半分に切って5mm厚にする。
2. 昆布は20〜30分水につけてもどし、1cm×5cm位の短冊切りにする。
3. 1.と2.の材料を昆布のもどし汁(昆布だし)で煮る。
4. 材料が柔らかくなったら大豆と調味料を加えて煮含める。
★ 材料をさいの目切りにするのが一般的ですが、保育園ではしっかり咀嚼(そしゃく)してもらうよう、大きく切っています。
ここがポイント!
温かいスープと一緒に野菜をたくさん食べられるレシピです。「肉団子スープ煮」の人参は自然の甘みがたっぷりで、食べやすいと思います。「五目豆」にも人参を入れていますが、薄めの短冊切りにしています。保育園ではメニュー内の同じ食材は切り方を変えて、さまざまな食感を楽しめるようにしています。
「五目豆」のポイントは昆布です。前日夜に昆布を2〜3枚、500ccの水とタッパーに入れて冷蔵庫へ入れておけば、戻す手間なしで楽に使えます。身体を作るためのミネラルとカルシウムをしっかり摂ることを意識しています。(ピヨピヨ保育園 調理担当 栄養士 成田江美さん)
https://piyopiyo-kamakura.jimdo.com/
取材協力/ピヨピヨ保育園 ピヨピヨ保育園父母会 写真/SEI・ピヨピヨ保育園 取材・文/柳沼結美