2019年12月9日

実家から持ってきた絵本も一緒に。資生堂ヘアメイクアップアーティスト、齋藤有希子さんの読み聞かせ【うちの読み聞かせ・3】

気になるあのママ・パパは、絵本をどんなふうに楽しんでいるの? 親子の読み聞かせについてお話をうかがう連載。第3回目は資生堂ヘアメイクアップアーティストの齋藤有希子さん。2児の母、そして、ママを応援するプロジェクト「らしくfor mommy」のリーダーとしても活躍中です。

子どもの寝る時間を確保したいから、一気には読まない。
でも、毎晩寝る前の絵本の時間を大切にしています。

――齋藤さんはいつも絵本の読み聞かせをどんなふうにされているんでしょうか?

ほぼ毎日、夜寝る前にベッドで子どもたちと寝そべりながら読み聞かせしています。 9才(小3)の娘と6才(保育園)の息子がいるのですが、特に息子は、読んでもらうことがとても好きなようで、読み聞かせを頼まれます。

娘はどちらかというと、自分で好きな絵本を集中して読むタイプで、そんなに読み聞かせはしなかったかもしれません。最近では「名探偵コナン」の小説など、読み応えがあるものを自分で選んで読み進めています。いっぽうで、息子は必ず毎晩せがんできますし、病院の待合室などでも、絵本をとってきて読んでほしいと言いますね。

同じ親でも、きょうだいで絵本とのかかわり方が違うんだな、というのはとても興味深いです。

実家から持ってきた絵本も一緒に。資生堂ヘアメイクアップアーティスト、齋藤有希子さんの読み聞かせ【うちの読み聞かせ・3】の画像1

――息子さんには毎晩読み聞かせをされているということですが、決めていることはありますか?

特にはないですが、短い絵本以外は、あまり一気に読みません。仕事から帰って、あれこれしていると、どうしてもベッドに行く時間が遅くなりがちで。だから寝る前にほんの少しずつ。子どもの寝る時間確保のためです(笑)。

 ――読み聞かせの絵本はどうやって選んでいますか?

そうですね、私が選ぶ場合は、内容も気になりますが、なにより絵かもしれません。デザインや絵のすてきだなと思うものを、感覚的に選んでいます。親戚から子どもたちに毎年クリスマスに絵本を何冊かいただくことが多いので、私が選ぶもの以外にも、いろいろな種類の本に出合えていると思います。

実家から持ってきた絵本も一緒に。資生堂ヘアメイクアップアーティスト、齋藤有希子さんの読み聞かせ【うちの読み聞かせ・3】の画像2

きょうだいであーだこーだ言いながら絵本を読みあうことも。この時に読んでいたのはトリックアートの絵本。最近は遊べる絵本も増えていて、一緒に楽しみながら読めるのがいいですね。

 ――読み聞かせをしていて、面白かったエピソードなどありますか?

子どもが生まれて、私の実家から自分が読んでもらっていた絵本をたくさん持ってきました。何十年経っても、すてきな絵本は全く色褪せないので、その絵本で読み聞かせをしているのですが、当時の絵本には幼い頃の私が描いたふざけたらくがきもあって。お姫様の絵とか、替え歌のらくがき、おふざけワード……そういうものを自分の親が小さいときに描いた、と想像することが、子どもたちにとっては面白いようです。

実家から持ってきた絵本も一緒に。資生堂ヘアメイクアップアーティスト、齋藤有希子さんの読み聞かせ【うちの読み聞かせ・3】の画像3

実家から持ってきた絵本の一部。らくがきもあり、表紙の様子から時間の経過は感じられますが、40年以上もボロボロにならず、物語も色褪せることなく、同じように読み聞かせしています。

 

自分が子どものころに読んでいた本を
娘や息子と一緒に読んでいます

――それでは、齋藤さんの思い出の絵本を3冊、教えてください。

『モチモチの木』
(斎藤隆介 /作 滝平二郎 /絵 岩崎書店)

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私も幼いころ切り絵の美しさと内容に引き込まれた記憶のある絵本。特に息子がお気に入りです。主人公の怖がりな小さな男の子の勇気をふり絞った物語を、ちょっと怖がりで恥ずかしがり屋の息子は自分と照らし合わせて聞いているようです。心が温かくなる物語。同じ作者の『花さき山』も併せて持っています。

『おまえ うまそうだな』
( 宮西 達也/作・絵 ポプラ社)

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持っている絵本ではないのですが、通っている病院や調剤薬局に必ず置いてある「おまえ うまそうだな」のシリーズ。恐竜好きな息子がとても好きなのですが、いつも何かしらの気づきがあって、感動を誘う物語。私も待合室で読みながら危うく涙ぐんだことがあります。先日歯医者さんで読んでいたときには、感動のあまり6歳の息子がさいごに袖で涙をぬぐっていました(笑)。今度、シリーズのお気に入りの1冊でも買ってあげたいと思っています。

『はれときどきぶた』
(矢玉四郎/ 作・絵 岩崎書店)

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これは、実家から持ってきた本の中の一冊ですが、とにかく発想がおもしろくて、娘も息子も大好きなシリーズ。何十年たっても、何回読んでも面白いんです。子どもが本当に考えそうな自由な発想と物語に、迫力のあるタッチの絵が合っているんですよね。

 ――齋藤さんは子どものころにたくさん絵本を読まれていたんですね。読み聞かせの思い出はありますか?

私も自分の子どもたちと同じように、寝る前に布団の中で、3人きょうだいで母親に読んでもらった記憶があります。

とにかく いわさきちひろさんの絵本が大好きでした。何よりその絵のすてきさに引き込まれて感動して、たくさん買い揃えてもらった記憶があります。ほかの絵本も、文字よりも、デザインや絵のすばらしさなど、視覚的な要素や世界観にとても惹かれていましたね。よくちひろさんをマネて、絵をたくさん描いていました。今、ヘアメイアップアーティストとして好きな色彩の感覚は、この頃に養われたんだと思います。

――絵本との出合いって大切ですね。

そうですね。今は、面白い仕掛け絵本から、親としても考えさせられるようなテーマ性のある絵本までいろいろなジャンルのものあるので、決め打ちせずさまざまな本に出合ってほしいなと思います。

実家から持ってきた絵本も一緒に。資生堂ヘアメイクアップアーティスト、齋藤有希子さんの読み聞かせ【うちの読み聞かせ・3】の画像7齋藤 有希子 yukiko saito
資生堂ヘアメイクアップアーティスト/らしくfor mommyリーダー
HAKUの木村文乃さんなど資生堂の広告やCMでメイクを担当。インテグレート グレイシィにておいては「キレイのコツ」監修から、商品開発まで携わる。2児の母でもありビューティーでママを応援するプロジェクト「らしくfor mommy」のリーダーとしても活動中。セミナーなども精力的に行っている。 
公式LINEで、ママのためのちょうどいいトレンドのビューティーレシピ配信中。 
http://hma.shiseidogroup.jp/saito/

 

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